天使とラブソングを……?(第2幕)
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時間を奪った料金じゃボケぇ!」
僕とコリンズは無料かな?
「だからコイツに相談したく無かったのよ!」
「そう思うなら来るんじゃねー! 乳ばかりに養分を回しやがって、脳にも栄養を分けろ!」
意思を以て配分できたら、如何なに良いだろうか。
「いいか、絶対にリュカさんにこの話はするなよ!」
「そんな事解ってるわよ! だからアンタんとこ来たんでしょ!」
よく考えたら彼も他国の宰相なんだし、問題になるんじゃ?
「俺んとこにだって来るな馬鹿! 俺はグランバニアの宰相だ! ラインハットの都市計画に口を出せる訳ねーだろ!」
「んなこたぁ解ってるわよ! でもアンタだったらお父さんと違って手は絶対に出さないから、アイデアだけ貰って使い捨てに出来るでしょ!」
我が妹ながら酷い事を言ってるなぁ……
そう思いながらポピーとウルフ君の口論を眺めていると、突然僕らの後方に視線を向けて叫んだ!
「誰か、そのメイドを捕まえろ!」
「は、はいぃぃぃ!!!」
「き、きゃぁー! どこ触ってんのよ!?」
突然捕縛されるはジョディー。ウルフ君の部下の一人に連れられ、僕らの列に参入する。
「お前、今どこ行こうとした?」
「し、仕事に……決まってんじゃない!」
普通だったら、その通りだ。
「お前の仕事はリュカさんに情報を流す事か?」
「……………」
まさか本当に!? 聞いて無かったのか、コレまでの状況を?
「あのオッサンが手を出したら、間違いなく問題事が増えるんだよ。解ってっか?」
「し、しかし……私は陛下に仕えるメイド。陛下に隠し事など出来ませんよぉ」
物は言い様だ。
「でもジョディー……それは困るのよ、流石に」
「いやでもぉ〜……」
流石のポピーも困り顔だ。
「はっ!」
一瞬の沈黙が室内を支配した次の瞬間……
ユニが我々を見下す様な視線で見つめ失笑をしてみせた。ちょっと怖い……
「どいつもこいつも解ってませんわねぇ……リュカ様を!」
「ユ、ユニ……さん?」
僕らほどあの男を解ってる人種は居ないだろうが、突然の豹変にウルフ君も狼狽えてる。
「もうここまで大事になってるんですよ? リュカ様が存じ上げない訳ないでしょう。今頃サンタローズに行ってますわよ」
「な……まさか!!」
ユニの言葉を聞いたウルフ君が慌てて懐からMHを取り出す。
そして勿論コール相手は国王陛下。
数回のコール後、我が父の姿が映し出される。
『あれぇウルフ……何?』
父と一緒に背景も映し出されるが、青々しい木々だけで、サンタローズかは判断しかねる。
判るのは室内ではないと言う事だけ。
「リュカさん、今どこに居るんだ!?」
『え〜……し、執務
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