10ーsonata
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ゃ♪
出来た!」
アインクラッド39層、アーブルの自室でギターを弾きながらようやく自曲が出来た。詩乃の事を想った曲。いやはやそれにしても…。
「僕ってばやっぱり音楽に関しては天才だね♪」
そんな事を考えて安楽椅子から立ち上がると目の前に詩乃がいた。
「あ!詩乃!曲が出来たよ!ちょっと恥ずかしいけど♪ってね。」
「…。」
すると詩乃がこちらを振り向くと、いつものクールな表情で。
「ねえ、佳。なんで私が好きなの?」
「え?そりゃあ…。」
答えようとした所で場所が転換する。目の前の詩乃が消え去り、今度は僕達の運命が変わったあの日…。あの郵便局に僕はいた。血だらけで銃を突きつけられている詩乃。
「…詩乃!」
僕はハサミを持って駆け出そうとした所で目の前には…。
「もう、何もかも終わりなんだよ…スノードロップ。」
先程のエイジがいた。そうしてそのエイジに片手剣を突きつけられて……。
またも意識が暗転した。
「は!」
目が覚めると玄関のドアにもたれかかって寝ていたみたいだった。夢の内容は…。思い出せない…。僕はバキバキの身体を何とか立ち上がらせる。…すると携帯にメールが来ていることに気付いた。
「キリトからだ…。えっと。」
今からALOに来られるか?の内容だった。気分が悪くて断ろうと思ったが最後の1文に引っかかりをおぼえた。
『SAOのこと…覚えているか?』
その1文を見て僕はすぐさまアミュスフィアに手をかけていた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「キリト。メール。どういうこと?」
22層のキリト達のホームに行くとアスナとキリト、そしてシノンがいた。僕は笑顔ではなくキリトを睨みつけて話す。
「実は…アスナがSAOの記憶を思い出せないって言ってて。そしたらシノンもスノーの様子がおかしいって連絡が来たから…。」
「アスナも?」
僕はキリトを睨むことをやめてアスナを見ると俯いて今にも泣きそうな状態だった。泣きたいのはこっちも同じだが僕はぐっと我慢する。するとアスナもボソッっと。
「SAOの記憶が全く思い出せなくて…。」
「スノーも。さっき会った時からおかしいと思ってキリトに連絡したの。そしてアスナも様子がおかしいって…。」
シノンがそう説明する中、僕はシノンの方を見れなかった。いつもあんなに傍にいたいと思うのにこれっぽっちも思わなかった。するとキリトが僕を見てぽつり。
「スノー。お前も…。まさか。」
「…うん。S
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