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流星のロックマン STARDUST BEGINS
精神の奥底
73 Revolt 〜中編〜
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ダークウェブにアクセスしていたことの動かぬ証拠となった。
だが状況は一刻を争った。
ウイルスは木場のデータを破壊し続けている。
これまで証拠となるファイルは木場自身にプロテクトが掛けられていた為に無事だったようだが、たった今、リサの手によって解除されてしまったのだ。
隙あらばファイルを破壊しようとしてくる。

「ブルース、掃討せよ!!」
『了解!!』

ブルースは自慢のソードとスピードを武器にウイルスの大群に立ち向かう。
するとリサのPCから鳴り響いていたピープ音が僅かに収まった。
これはリサのPCを攻撃していたウイルスがブルースによってデリートされたことを意味していた。
だが依然として、ピープ音とコンソール上の攻撃検知の警告は止まらない。

「ヘンゼル!ウイルスはオレとブルースが何とか抑える!キサマは証拠を消される前にダウンロードするんだ!」
「了解!」

10.230.20.2:445> scp(input_file=“/Users/Kiba_sc/取引/*”, client=Hansel@Laptop-CLT.local)
Error.
Problem has been detected.

MEMORY_MANAGEMENT:0x0000001A

「ダメです!ウイルスが暴れすぎてメインメモリをパンクさせてる!コマンド実行できない!!」
『姉ちゃん!私もやる!!』
「私も!」

留置場でバトンタッチしたはずのマヤも再び参戦し、祐一朗も自前のMacbookをバッグから取り出して回線を繋ぐとキーボードを叩き始めた。

『バトルチップ!!ネオバリアブル!』
『ヤァァァ!!!』

炎山から転送されたチップを駆使してブルースは次々とウイルスをデリートしていく。
マヤと祐一朗の参戦によって、状況はしたが、それでもまだまだ不利だ。
炎山は腰のチップホルダーから3枚のバトルチップを取り出す。

「こうなったら…プログラムアドバンスだ!!」
『ダメです!炎山サマ!プログラムアドバンスでは威力が強すぎます!証拠ファイルまでも破壊してしまうかもしれません!』
「クッ…!」

炎山は顔をしかめると、チップを床に投げ捨てた。
ドリームソードを起動する「ソード」、「ワイドソード」、「ロングソード」の3枚組だ。

「どうしたらいい…どうしたら……」

炎山が珍しく弱気になった。
ここまで切羽詰った状況に陥ることはこれまで数える程しかなかった。
だがその度に、いつも力を貸してくれた少年の顔が頭に浮かぶ。

「光…絶対に助けてみせる……!」
『ハァァ!!!』

炎山とブルースは一度、深呼吸をすると再びウイルスの群れに突っ込んでいった。




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