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流星のロックマン STARDUST BEGINS
精神の奥底
73 Revolt 〜中編〜
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ィーにコピーアンドペーストしてロックを解除した。

「ヘンゼル、これは……」
「えぇ…動かぬ証拠です」

表計算ソフトウェアで作った取引のデータや相手とのやり取りを記録するメールが我が物顔で一同を嘲笑っていた。
容量にして100MBも無いレベルのデータ。
だが表計算ソフトで作る書類などせいぜいが数キロバイト、それがこれだけの容量になるということが木場がこれまで行ってきた数え切れない悪事を物語っていた。

「……」

証拠を手に入れたという達成感と安堵感で皆が一度、胸を撫で下ろす。
そして次の瞬間からはそのデータの中に目が行く。
一行目からインパクトのある内容だった。
だが集中は一瞬で遮られた。
リサのパソコンから耳を刺すような警告音が鳴ったのだ。

「今度は何だ!?」
「これは…ウイルスです!こっちのPCに侵入しようとしてる!」
「ウイルスだって?サテラポリスのPCがウイルスに感染していたっていうのか?」
「まさか!そんなこと……」
『いや有り得るよ。木場のPCはサテラポリスが支給したものじゃない。アイツが前の職場から持ち込んだものを後からそのままサテラポリスのネットワークシステムに繋いでるんだ』
「チッ、官給品以外の使用を見過ごすなんてどんな管理をしてるんだ!?」

10.230.20.2:445>killproc(94822)
/Users/Kiba_sc/Downloads/av43-2.mp4.exe
Process killed.

「ダメ…追いつかない」

リサはキーボードを叩き、ウイルスをデリートし続ける。
コンソール上でやり取りされる文字の羅列とピープ音だけで、プログラマーでもハッカーでも無い炎山もその状況の危うさを察した。
ジャケットの内ポケットから最新型のPETを取り出して、PCに向ける。

『プラグイン!!ブルース.EXE!トランスミッション!!!』

リサのPCを通じ、木場のPCにブルースを送り込んだ。
炎山がサイドのボタンを押すとダイレクトタッチスクリーン方式のオペレーションコンソールが目の前に表示される。

「これは…」
『炎山サマ、これだけのウイルスが同時に暴れたら、証拠のファイルも…』
「分かっている!それだけじゃない、我々が作ったセキュリティホールを使ってサテラポリス全体に感染したら、それこそ大惨事だ」

ブルースとスクリーン越しに炎山が見たものは大量のウイルスが木場のPCの外に感染を広めようと暴れている光景だった。
メットールやラビリーだけじゃない。
ロイホーク、ガルビーストを筆頭にした巨大ウイルスや、ウラインターネットで蔓延しているタイプのウイルスまでいるのだ。
これもある意味、木場が職務中でも日常的に通常のインターネットではない
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