未来への誓い(立花響誕生祭2020)
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。響はその辺、疎いと思っていたんだが……やはり、歳頃の女子だもんな。
愛とか恋の話は意識しなくても引っかかっているものなんだろう。
「サファイアが『永遠の絆』を意味するのは、その高い硬度が由来だ。俺と響の絆は決して砕けない……。サファイアは、まさにピッタリな宝石だろう?」
「翔くん……」
指輪と、そして俺の顔を交互に見つめる。
ああ、俺の響が最高に可愛い……。
「それに、サファイアは知識や知恵のパワーストーンでもあるからな。響が少しでも勉強出来るように、という御守りでもある」
「へぇ〜……って、もう!勉強の事は言わなくてもいいじゃんッ!」
関心の表情が、一瞬で膨れっ面に変わる。
コロコロと表情を変える響の百面相は、見てて飽きない魅力がある。
本当に、出逢えてよかったと心の底から思えるよ。
「ははは、照れ隠しだ……許せ」
「もう、いじわる……。許さないんだから」
そう言って響はそっぽを向いてしまう。
「悪かった、この通り!」
慌てて手を合わせ、頭を下げる。
すると響は、こちらをチラチラと振り返りながら呟いた。
「……許して欲しかったらさ、その……するべき事、あるんじゃない……かな……?」
期待に満ちた目。響が俺だけに向けてくれる、一番好きな表情だ。
そんな顔で見つめられたら……恋人として、応えない訳にはいかないだろ?
「そうだな。じゃあ……」
響の腰に腕を回し、指輪の嵌った左手の指に口付けする。
「ん……指、だけ?」
「だけとは言ってないぞ?」
そして今度は、響の唇へと……。
夕陽の中で、俺は響と口付けを交わした。
「満足してくれたか?」
「えへへ〜……でも、どうして指輪を?」
「姉さんに言われたんだよ。キープしておかないのか、ってさ」
「つ、翼さんがそんな事をッ!?」
姉さんが『翔は、立花と結婚するのだろう?』なんて聞いてきた時は、流石に驚いてスポドリ吹いたけど。
他の男に言い寄られて欲しくないし。婚約指輪はいつか渡すつもりだったし。
それに、あの時の告白もほぼプロポーズだったし……。
渡すだけの理由は、とっくに整ってたんだな。
「なあ、響」
「なぁに、翔くん?」
「大学を卒業したら、結婚しような」
「ふぇっ!?」
驚いた顔の響を見つめ、微笑む。
「どうした?もっと後がいいのか?」
「いや、そういう事じゃなくて……その……はうぅ……」
「ははッ、分かってるさ。でも、将来の事は今から決めても早過ぎないだろ?」
「もー、翔くんってばぁ……」
照れ顔の響はやっぱり可愛い。思わず抱きしめたくなる可愛らしさだ。
「響」
「んぅ……今度はなぁに?」
そんな腕の中の響を見
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