8ーrhapsody (前編)
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大鎌で切りつけ着実にHPを奪っていく。
そうして30秒ほど時間が経った所でこの前のランク2位…エイジのように後ろに飛び退く。
「すげえな!兄ちゃん!ほんとにランク9万台なのか?」
獣人のアバターの人に声をかけられた所で集中力を落として無考を解除する。僕は笑って。
「まあね。あんまりAR(こっち)には興味ないからね。
ん…?」
するとドローンからスポットライトのように光出したかと思うと…。
「みんな!準備はいい?戦闘開始だよ♪」
「戦闘開始してるけどね…まあ、いいや。」
ユナが出てきた。シリカとリズは「本当に出た!」とか言って騒いでる。僕はもう一度無考に入ろうと精神を高めて行こうとしたところでふと、気付いた。
「あれは…。」
見るとこの前見た。ランク2位のエイジが広場の隅っこでじっと戦いを見ていた。アスナもそれに気付いたらしく。僕達はそのエイジの方へと足を向けた。
「あなた、血盟騎士団にいた…ノーチラス君よね?」
「へえ…君、血盟騎士団にいたんだ!僕はスノードロ…」
「知ってますよ。スノードロップさん。
…それとアスナさん。その、ノーチラスという名で呼ぶのはやめてもらいたい。」
そう言うと、Eijiと書かれているプレイヤーネームを指さす。
僕はいつも通りニコニコ笑顔を貼り付けて。
「このゲーム。随分やりこんでるんだね?」
「ええ。昔と違いますよ。スノードロップさん、アスナさん。
アスナさんに至っては随分角が取れたようですし…。」
「そうかしら?」
「角取れたと思うよ〜。いかんせん昔のアスナはめちゃくちゃ怖かったしね〜。」
「…そう言うあなたは変わりませんね。スノードロップさん。」
エイジがそう言うので僕は笑顔のままで首を振る。
そうして人差し指を空に向けて。
「それは違うよ。エイジ君。人は変わるものさ。僕だって…色々あったからね〜。って。」
エイジはそれを聞いてふっと笑うと高台で歌っているユナを見る。それを見てアスナもつられてみる。
僕はユナを見て思い出した。確かあの子は…。
「あ!そうだ!アスナ!今思い出したんだけどさ、ユナってさ!…」
「そろそろか。」
エイジがそう呟くと戦闘が行なわれている場所へとふらっと向かい始めた。
するとユナのボーナスタイムが残り3分となり…。
旋律が変わった。
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