NO.010 ドワルゴンに向かう道中
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ていたとか。
なんかイズクって無意識とはいえ結構自分を最適化していくのに余念が尽きない性格なのかもしれないな。
無意識に『妖術』を使って、新たに『思念伝達』に『分割思考』とか覚えて、なんていうか本当にその場その場で増やしているよなって感じ。
生前の功績とかでここまで融通が効いてくると羨ましいを通り越して呆れてしまうかもしれない。
『妖術』と『無限成長』がいい具合に連動していて成長し続けるっていうのは、いったいどこまで成長するのか考えただけですわ恐ろしい……。
だってさ?『妖術』を無意識に使ったって事はその分の新たにスキルを覚えるための魔素も使用したわけだからさらに魔素量が増えたわけだろ?
大賢者。そこんところどうなってる?イズクの魔素量はやっぱ増えてんの?
【解。個体名:イズクの魔素量は使用分の魔素量のぶんが倍に膨れ上がりもとの魔素量に足されました】
やっぱなぁ……。
イズクは確実に総合的に強くなっていっている。
生前の経験もあるから戦闘経験値に関しても事欠かさないだろうし、ホントどうなってんの? この娘……。
これであとは身体的成長も全盛期になれば向かうところ敵なしなんじゃね?
イズクと会話する前にリグルと話していた魔王とやらとも張り合えるくらいになったらすごいよなぁ……。
そんな事を思っていた時であった。
「我が主イズク! そろそろ夜も更けてまいりました。ここいらで休憩と野営の準備をいたしましょう」
「わかった!」
ランガがそう言ってイズクの事を止めていた。
うん。休憩もいいよね。
それに明日はイズクをランガに乗せて休ませるか。別に急激な成長速度が怖いって訳ではないぞ?うん。
その夜の事であった。
ドワーフ王国に行ったことがあるというゴブタにどういう国なのか聞いてみたら、
「はい!ええっとですね。ドワーフ王国は正式名としましては『武装国家ドワルゴン』っていうっす」
なんでも天然の大洞窟を改造した美のある都らしい。
それに聞くとドワーフ以外にも人間……そしてなんとエルフとかもいるって話じゃないか!
俄然やる気が出てきた。
でも、そんな俺の考えが見透かされていたのかイズクが、
「リムルさん。顔がにやけている気がするよ……?スライム顔だからよくわからないけど……」
「そ、そんなことないよー?それより俺達魔物がそんなところに入っても大丈夫なのか?」
「そこは心配いりません。ドワルゴンは中立の自由貿易国家……ですので王国内での争いは王の名に於いて禁じられています」
リグルの会話を聞きながらもエルフの事を考えていたが、次の言葉である『噂ではこの千年、ドワーフ王率いる軍は不敗を誇っている』という内容に目が飛び出そうになっ
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