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ドリトル先生と琵琶湖の鯰
第五幕その十一

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「自分はよくてです」
「他の人はですね」
「我慢しろと言う人が。マスコミなぞ電力を使い放題ですね」
「テレビ局も新聞社もそうですね」
「自分達は公共だからいいと言って」 
 そしてというのです。
「他の人はです」
「それはあまりにもです」
「やはり卑怯ですね」
「僕もそう思います、まことに発展と環境はです」
 そのどちらもというのです。
「両立すべきであり」
「それで、ですね」
「人類は歩んでいくべきです」
「そうなりますね」
「そうです、今お話した原子力も」
 こちらもというのです。
「僕はあっていいと思います」
「人類の発展に必要ですか」
「そうです、感情的に反対するよりもです」
 それよりもというのです。
「科学的に考え」
「そのうえで、ですか」
「どうして利用すべきか、また使うべきでないなら」
「そう思うならですね」
「代わりのものを出すべきです」
 それが筋だというのです。
「間違っても決め付けと断定はです」
「あってはならないですか」
「それは科学的でないですし」
 先生は田中さんにさらにお話しました。
「それ以上に学問的でもです」
「ないですか」
「ですから」
 それ故にというのです。
「僕はあってはならないとです」
「お考えですか」
「世の中そうした考えの人も多いですが」
「先生は違いますか」
「そうありたいと考えています」
 その様にというのです。
「常に」
「そうですか」
「これは菜食主義も同じでしょうか」
「ヴィーガンですね」
「そうです、自分達がそうであることはいいですが」 
 それでもというのです。
「他の人に強制してです」
「自分と違う考えの人に攻撃することは」
「あってはならないです」
 このことはというのです。
「やはり」
「そうですね、最近そうした人もいますね」
「暴走した正義は正義ではないです」
 断じてというのです。
「その時点で」
「だからですか」
「はい、暴走しても正しいことをしているという人は」
 まさにというのです。
「もう既に正義ではないです」
「むしろ悪ですね」
「魔女狩りは何であったか」
「言わずもがなですね」
「あれはヒステリーによる暴走でしたが」
「自分が正義と思っていてもですね」
「それは主観であり」 
 それに過ぎず、というのです。
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