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あつまれおおかみたちの森 〜南の島に流れ着いた俺が可愛いどうぶつたちとまったりスローライフを目指す話〜
村に着いたよ! (9/11追加)
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子供と似たような連中だと思う。足音が大きくなる。そして、その足音の主が現れた。
今度は明らかに人ではなかった。
「猫?これ猫なのか?」
立っている猫というものを、生まれて初めて見た。猫が2本の足で立って、走ってきたのである。
さらに猫とは言っても、さっきの少年と体型は似たり寄ったりのほぼ二頭身である。着ぐるみと言うには恐ろしく滑らかに、リアルに動く顔面の表情。さらに注意深く見て気付いたのが、この猫目の色が左右で違うタイプのやつらしい。
そして何より・・・。
「なんで、眼鏡にスーツなんだ?」
・・・洋服を着ているのである。
生き物なのかロボットなのか、もはや何なのか分からないが、二頭身のオッドアイの猫が
ビジネススタイルで二本の足で立っている。目の前の光景を説明するとそんな感じであるその時の俺の頭の中は、混乱を通り越して、思考が止まってしまった、という状態だった。一体この場所は何なんだ?俺の知っている「人間」というものは居るのか?果たして、生きて帰れるのか・・・。
色々頭に不安がよぎった次の瞬間である。
「パァン!!」
強烈な破裂音が響く。
と、同時に目の前の猫の頭が破裂した。
「ドシャ!グチャ!」
辺りにその肉片が四散する。
猫が付けていた黒淵の眼鏡も90度に曲がって、俺の隠れている草むらの手前に飛んできた。
「・・・ドサッ!」
頭を失った首から下がゆっくりとその場に倒れ伏した。
血の池が湧き出でて、猫が来ていた白いワイシャツを赤く染めていく。
俺が唖然としていると、
「イェェェス!!ビィィィィンゴォォォ!!!」
最早聞きなれたダミ声が聞こえた。
さっきに比べ、更にTシャツを血で汚したトレバーが、のっしのっしとこちらに歩いてきた。
片手に持った猟銃の銃口からはまだかすかに煙が立っているようだった。
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