第102話
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〜トールズ士官学院・グラウンド〜
「あ、あの6枚の翼の女性達はまさかファーミシルス大将軍と同じ……!」
「ええ……上級悪魔の更に上の位階の存在にして”貴族悪魔”とも呼ばれる上級魔族――――――”飛天魔族”よ……!」
「しかも”飛天魔族”と共にいる睡魔族からも相当な魔力が感じられますね……」
「……恐らく彼女達は高位の睡魔族なのでしょうね……」
”飛天魔族”を見て何かに気づいたツーヤは信じられない表情を浮かべ、ツーヤの推測に頷いたプリネは厳しい表情を浮かべて”飛天魔族”を見つめ、ステラとエーデルガルトは警戒の表情で周囲の睡魔族を見つめた。
「……プリネ皇女殿下、念の為に聞きますが現在自分達の目の前にいる”飛天魔族”はファーミシルス大将軍閣下自らが率いられる”飛天魔族”の精鋭部隊に所属している方達ではありませんよね?」
「私もファーミシルス様直々が率いられている”飛天魔族”の精鋭部隊の方々の顔を全員把握はしていませんが……間違いなく、目の前にいる”飛天魔族”はファーミシルス様の部隊――――――いえ、メンフィル帝国とは何の関りもない方々です。もし、ファーミシルス様の部隊を動かすのであれば必ず私達の下にも連絡が来るはずですし、そもそも彼女達がファーミシルス様の部下の方々ならばお父様の娘の一人であり、それも基本的に本国の”帝城”であるマルーダ城にいる私の顔を知らない訳がありません。」
真剣な表情で”飛天魔族”達を見上げながら訊ねたリィンの疑問にプリネも真剣な表情で答えた。
「何故天使、魔族、人間が協力しているのかはわからないが、早々に立ち去れ。」
「――――――それを判断する前にいくつか聞きたい事がある。貴女が”飛天魔族”や”睡魔族”を率いる立場の人物でいいのか?」
飛天魔と睡魔達を率いていると思われる白と黒の6枚翼の飛天魔に警告されたリィンは真剣な表情で飛天魔を見つめて問いかけた。
「いかにも。私の名はベアトリース。そういう君はこの混合軍を率いる立場の人物か?」
飛天魔――――――ベアトリースはリィンの問いかけに頷いた後リィンに問い返した。
「ああ……俺の名はリィン・シュバルツァー。現在この街を占領する為に襲撃をかけたこの軍を率いる立場の者で……そして貴女達の背後にある建物――――――”トールズ士官学院”に所属していた者だ。ベアトリース、もしかして貴女達は何者かによる、もしくは事故の類による”転位”によってこの場に突然”転位”させられたのか?」
「……何故それを知っている。まさか、私達の今の状況に何らかの関りがあるのか……?」
ベアトリースの問いかけに答えたリィンはベアトリースに自身の推測で問いかけ、問いかけられたベアトリース
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