第102話
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。」
「ユリーシャちゃんの言う通り、”はぐれ魔神”との戦闘とかマジで勘弁してほしいぜ……」
ベルフェゴールの説明を聞いたユリーシャは真剣な表情で今後の方針を口にし、フォルデは疲れた表情で溜息を吐いた。
その後探索を開始したセレーネ達は”亀裂”を探したが、”亀裂”は一向に見つからず、ついに最奥に到着するとそこにはおびただしい魔物の屍があった。
「足りぬ……この程度の光では、我は充たされぬ……」
声が聞こえた後、魔物達の骸の中から、紫電を纏う荘厳なる天使が現れた!
「ええっ!?て、”天使”!?」
「第四位の天使―――” 主天使”ね。」
「ええ……ですが、魔物達を喰らっているのですから、天使ではなくもはや”魔神”と呼ぶべきでしょう。」
天使を見たセレーネは驚き、静かな表情で呟き、ユリーシャは厳しい表情を浮かべて天使を睨み
「―――天使殿。私達は貴方と敵対するつもりはありません。どうか私達をこの領域から解放して頂けないでしょうか?」
オリエは一歩前に出て天使に問いかけた。
「光……より強き……光を……」
しかし天使はオリエの問いかけに答えず、鋭い眼光でオリエ達を捉え、感じるのは敵意だけだった。
「問答無用という訳ね。」
「どうやら話が通じる相手ではなさそうだな。」
「兄様達の下に帰る為に、目の前の天使を撃破するしかないようですね……!」
「くふっ♪久しぶりに遊びがいのありそうな相手だね♪」
「やれやれ……”並行世界の零の至宝”は何を考えて奴と俺達を戦わせたのか問い詰めたいな。」
「ハア……できれば戦わずに脱出したかったんだけどな……」
天使の様子を見たエンネアとアイネスは警戒の表情で呟き、エリゼは真剣な表情で呟き、エヴリーヌは凶悪な笑みを浮かべ、レーヴェは呆れた表情で溜息を吐き、フォルデは疲れた表情で溜息を吐いた後それぞれの得物を仲間達と共に構えた。
「―――我が名はバルディエル。我は……光さえも喰らう、雷天の覇者……愚か者共よ、我が雷光により、その身を焼くがいい……!」
天使―――バルディエルは名乗った後戦いの構えをし
「雷天の覇者だか、何だか知りませんが己の私欲の為に私達をこの場に呼び寄せたその愚かさ………その身にたっぷりと刻んでやりますわ!――――――灰獅子隊奇襲B部隊、目の前の狂った天使をさっさと片づけますわよ!」
対するデュバリィも剣をバルディエルに突き付けて宣言した後号令をかけ
「おおっ!!」
デュバリィの号令を合図に仲間達は”はぐれ魔神”―――”雷天の覇者”バルディエルとの戦闘を開始した――――――!
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