第102話
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情を浮かべて周囲を見回し、デュバリィは困惑し、エリゼに訊ねられたアルティナはクラウ=ソラスに周囲をサーチさせたが何も反応がない事にクラウ=ソラスと共に驚いていた。
「……?何でしょう、この違和感は……?」
「この異質な気配はまさか………」
「ええ……―――”はぐれ魔神”でしょうね。」
「隠れていないてで、とっとと出てきたら!?エヴリーヌ達がたっぷり遊んであげるよ!」
仲間達と共に周囲を見回していたセレーネは不安そうな表情をし、ある事に気付いて呟いたユリーシャの言葉にベルフェゴールが頷き、エヴリーヌが周囲を見回して声を上げたその時、周囲のプレロマ草が妖しく輝いて瘴気を発生させてセレーネ達を包み込んだ。そして徐々に視界が開けたセレーネ達の目に映ったのは、これまでいた場所とは似ても似つかない異様な空間だった。
〜吸雷の暗礁領域〜
「なあっ!?」
「ここは一体……旧校舎とは明らかに異なる場所のようですが……」
「感じとしては”金の騎神”を入手したときの”太陽の砦”の”試練の場”のような異空間に近いようだが……」
突如変わった周囲の光景を見たデュバリィは驚き、アルティナは周囲を見回して困惑し、アイネスは真剣な表情で考え込んでいた。
「―――どうやら”歪み”の中に飲みこまれたようね。」
「ベルフェゴール様はこの状況について何かご存じなのですか?」
静かな表情で呟いたベルフェゴールの言葉が気になったエリゼはベルフェゴールに訊ねた。
「ええ。”歪み”とは世界の理から逸脱した、私達の住まう世界とは異なる”領域”よ。多分さっき聞こえた声の主がこの”領域”を支配しているんでしょうね。」
「―――離れていても、この”領域”の主とやらが相当の力を持っている事が感じられます。……その”領域”から脱出するにはどうすればいいのでしょうか?」
ベルフェゴールの説明を聞いたオリエは静かな表情で呟いた後ベルフェゴールに訊ねた。
光よ……強き、光よ…………我が元へ、来るがいい…………
するとその時再び声が聞こえて来た。
「また聞こえてきたわね……」
「エヴリーヌ達に喧嘩を売るなんて、どこのはぐれ魔神か知らないけど、いい度胸をしているね、キャハッ♪」
声を聞いたエンネアは警戒の表情で周囲を見回し、エヴリーヌは不敵な笑みを浮かべた。
「―――この様子だと私達を逃がす気はないようね。そうなるとこの”領域”の主を撃破するか、私達の世界に通じる”亀裂”を見つけるしかなさそうね。」
「我が主達よりこの身達に与えられた使命を果たす為にも、できれば無駄な戦闘は避けたいですから、”亀裂”を見つける事を最優先にした方がよさそうですね
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