第102話
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ィンさん達が攻めている裏口と違い、街道と直接繋がっている訳ではありませんから、普通に考えれば森を抜けてまでこちらに潜入するという考えには及ばないかと。」
森から旧校舎の前に出て静かな表情で呟いたエリゼの言葉にアルティナは自身の推測を指摘し
「森を抜けての奇襲なんて、異世界(ディル=リフィーナ)では定石の”戦術”の一つなのに、その可能性すらも考えないなんて俺達からすれば常識を疑う行為だな。」
「……ゼムリア大陸はディル=リフィーナと違い、導力技術――――――”科学”が発展した事で戦争の”主力”は”兵器”である事から、兵器の運用に支障が出る地形を”戦場”としては選ばない事による”驕り”と”弊害”によるものだろうな。」
「ま、要するに機甲兵や戦車とかいう”鉄屑”に頼っている方が馬鹿って事だね。」
「それをNO.Tと同レベルの”化物”である貴女が言っても何の説得力もないと思われるのですが?」
フォルデの感想に答えたレーヴェの話を聞いて呟いたエヴリーヌの言葉にその場にいる全員が冷や汗をかいて表情を引き攣らせている中デュバリィはジト目で指摘した。
「アハハ……それよりも、先程から気になっていたのですが何故この周辺にも黒焔のプレロマ草が咲き乱れているのでしょうね……?確か黒焔のプレロマ草が多く咲いている場所は人気のない場所ばかりだという話でしたが……」
デュバリィの言葉に苦笑したセレーネは不安そうな表情を浮かべて自分達の周囲に咲き乱れている黒焔のプレロマ草を見回し
「フム、確かに言われてみれば……」
「恐らくは”呪いの大元”の帝都に近い事が関係しているとは思うけど……確かあの旧校舎は”灰の騎神”が眠っていた”試練の場”だったわよね?もしかしたらそれも関係しているかもしれないわね。」
「……気にはなる話ですが、迅速に作戦を遂行する為にもすぐにこの場から離れた方がいいでしょうね。」
「ええ。――――――それでは行きますわよ――――――」
セレーネの言葉に頷いたアイネスは周囲を見回し、エンネアは真剣な表情で考え込み、静かな表情で呟いたオリエの意見に頷いたデュバリィが号令をかけたその時
久方ぶりの……迷い子か……感じるぞ……強き光……我の元へ……
「何者……ッ!?」
「一体どういう事ですの……!?この中の誰も気配すら感じ取れずに敵の接近を許すなんて……!」
「アルティナさん、私達の周囲は現在どうなっているのですか?」
「少々お待ちください……―――!?クラウ=ソラスが感知できる限界の範囲までサーチしましたが、何の反応もありません……!」
「――――――?」
突如何者かの声が聞こえ、声を聞いたエンネアは警戒の表
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