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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第102話
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国――――――”メンフィル帝国”は君達の世界であるディル=リフィーナにある国の一つだ。よって、君達を”保護”して可能な限り君達の故郷に帰還できる協力は可能だ。だから、できれば俺達の”保護”を受け入れて欲しいのだが。」

「に、兄様!?」

「よりにもよって”飛天魔族”に”保護”を持ちかけるなんて、何を考えているの?”飛天魔族”のプライドの高さはリィンも訓練兵時代に学んでいるでしょう?」

ベアトリースの話を聞いて少しの間考え込んだ後ベアトリースにある提案をしたリィンの提案を聞いたその場にいる多くの者達が驚いている中エリスは驚きの声を上げ、エーデルガルトは戸惑いの表情でリィンに訊ねた。

「勿論その件を忘れた訳じゃない。だけど、少なくてもベアトリースは”一般的な飛天魔族”には当てはまらない事は先程のやり取りをみればわかるだろう?」

「それはそうだけど………」

リィンの指摘を聞いたエーデルガルトは戸惑いの表情でベアトリースを見つめた。



「断る。君達は”エレボニア”とは違うようだが、だからと言って信用する理由にはならないし、そもそもこの世界に来る前の私達がいた領域はあくまで”拠点”として利用していただけで、”故郷”と思える程思い入れがある訳でもない。」

「そうか………とは言っても、何もかもが違うこの世界で活動する事は貴女達にとっては色々と不都合じゃないのか?例えば先程貴女達によって殲滅された正規軍が貴女達によるものだとエレボニアが把握すれば、エレボニアはその”報復”の為に貴女達に軍を差し向けると思うが。」

「その時は迎撃するまでの事だ。数は私達を上回ろうと、所詮は力無き存在である”人間”だ。人間が束になった所で、私達”飛天魔”と対抗する等”不可能だ。”」

「……なるほど。だけど俺達もエレボニアとの戦争を勝利する為に、この街を制圧しなければならない。」

ベアトリースの頑なな答えを聞いたリィンは真剣な表情でベアトリースを見つめて答えた。

「……ほう。という事は君達は私達が君達にとってはあまりにも強大な相手である私達を制圧してでも、この拠点を制圧するつもりか?」

リィンの答えを聞いたベアトリースは目を細めてリィンに問いかけた。



「いや―――――”飛天魔族”である貴女達とまともにぶつかり合えば、勝利できたとしてもこちらの被害が今後の軍事作戦に支障が出る程の被害になる可能性が高い事を理解しているから”俺はそのつもりはない。”だから提案だ、ベアトリース。それぞれの部隊を率いる”将”同士――――――つまり、貴女と俺の一騎打ちで貴女が敗北すれば、貴女を含めた部隊は俺達に投降してくれ。逆に俺が敗北すれば、俺が率いる部隊はこの場から退く。」

「リ、リィンさん、一体何を……!?」


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