第六十話 朝早くからその十
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「違和感あるわね」
「そうなのね」
「ズボンばかりだと」
「そう、ズボンはしっかり覆われてるけれど」
それで冬は暖かいのでこのことも好きです。
「スカートは開いてるからね」
「そうそう、下がね」
「タイトでもそうだから」
「それでどうしてもね」
「下からスースーしたのを感じるのよね」
「その感覚が」
私としてはです。
「どうにもね」
「そこは慣れてね」
「というかいつもズボンだとそうなるの?」
「制服でスカートだったのに」
「そこはどうなのよ」
「いや、制服の時は別にね」
これといってでした、実際に。
「そんなことは感じなかったのよ」
「そうだったの」
「別に、だったの」
「そうなの、けれどこうして穿くと」
お家の中で普通のスカートをです、そういえばお家の中でスカートなんていうことも一体何年振りでしょうか。
「違和感も感じるわ」
「それでも似合ってるから」
「だからあの人のところに出てね」
「全く。何だっていうのよ」
お母さんの言うことも妹達のそれも全くわからないまま私は阿波野君が来るのを待ちました。とはいってもです。
殆ど待ちませんでした、家にあの声が聞こえてきました。
「お邪魔します」
「えっ、もう来たの」
お母さんや妹達の言う通りでした、本当に。
阿波野君の声が聞こえてきてです、私は思わず声をあげました。
「早いわね、まだ八時にもなってないわよ」
「ほら、言った通りでしょ」
お母さんは私に笑って言ってきました。
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