ダンジョン攻略1
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〜第四十八層リンダース・主住区東・ギルドホーム〈イグナイトソウル〉〜
午前七時。
《強制起床アラーム》によって起こされた俺は、頭をかきながらギルドホームの二階の自室から一階に降りる。
一階に降りると、ガシャガシャと金属音が響き、別の所では轟々と炎が燃える音がなり、それぞれ別の人間が作業をしていた。
「おはよー…ジャン、ディノ」
俺が二人に声を掛けると、筋トレしていた男が筋トレをやめ、鍛冶作業をしていた男がその作業を中断する。
「おう、いい朝だなマスター!筋トレするにはいい朝だ!」
「おはようございますマスター。そこの筋肉バカは放っておいてください」
「誰か筋肉バカだ!せめて猿をつけろ猿を!」
「毎回その下りやるの飽きない?二人とも…」
俺は呆れながら二人のやり取りを見て、リビングに入っていく。
「ああ、おはようございますマスター」
リビングに入ると、料理を並べていた男が俺に気がつく。
「おはよ紅。今日も美味しそうなご飯だな」
「今日はダンジョン探索でしたか?〈黒の剣士〉と〈閃光〉と」
「ああ、その予定だよ。ジンは?」
椅子に座りながら、もう一人の状態を聞く。すると苦笑しながら紅は言う。
「少しアチラに戻っています。状態と対応の経過を見てから戻ると言っていましたよ」
「ああ……あいつが今回担当だったか。アレでも色々できる奴だしな…」
目の前のご飯に手を付けながら、会話を進める。
「私達の中でも一応、有能ですからね。…まぁ元々性格が尖りすぎてる二人がいるのは確かですが」
隣の部屋で未だに口喧嘩してるジャンとディノを見ながら、紅は苦笑する。相変わらず苦労を掛ける。
「悪いな、今戻ったぞ」
そうしていると、二階から降りてきたであろうジンがリビングに入ってきた。
「おかえりなさいジン。どうでしたか?」
「大丈夫ではあるけど、やっぱり結局中でどうにかしないとってのが結論だなー…」
難しい顔をしながら、ジンは隣の椅子に座る。
「まぁ、どの道そうすることは確定だし、お前らの力もいずれ必要になるだろ。そのときは頼むぜ?」
「仰せのままに」
紅が仰々しく腰を折ると、俺は食べ終わった物を片付け、隣の部屋にジンと戻る。
隣の部屋に戻ると、ジャンはまた筋トレに戻っており、ジンがその様子を見に行き、俺はディノの工房に入る。
「ディノー、装備の方どう?」
「調整は終わってますよ」
ディノはそう言うと、机の上に自分の装備を置いていく。
全て新品同様の耐久値に戻っており、武器も輝きが元に戻っている。
「毎日ありがとうな」
「鍛冶スキルの練習と思えば大丈夫ですよ。苦ではないです」
ニコッと微笑むと、もう一つの武器を出していく。
「これは?」
「興味本位で作った武器ですよ。マスパです」
「……いやこれ
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