『糸』
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糸が切れた。
其れは何の糸なのか誰にも理解の出来ない糸。
今はもう此の世には居ない唯1人だけが解り得た糸。
其れは何が在っても切れてはならない糸だった。
其れが切れてしまえば理性は勿論、心なんてものも欠片すら無くなるから。
だから切れた糸を歪でもどうにか結んでみる。
失いたく無いもの唯1つ此の世にまだ在る。
此の躰、此の心、此の人生の長い時間...そんな犠牲だけで済むなら安いものなのかもしれない。
何を犠牲にしてでも守るべきものが在るうちは救いなんだろう。
そう思えるうちはまだ大丈夫なのかもしれない。
それでもカウントダウンは始まってることに変わりはない。
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