暁 〜小説投稿サイト〜
非日常なスクールライフ〜ようこそ魔術部へ〜
第5章 魔術師の祭典
第92話『ミーティング』
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すだけならいいけどよ……でも、ぶふっ!」

「部長〜!」


どうもツボに入ったらしく、終夜の笑いが止まらない。

そして彼は腹を抱えてひとしきり笑った後、息を整えながら説明してくれた。


「まぁ知らねぇなら仕方ねぇよな。言っておくと、俺らの去年の成績は『予選落ち』なんだ。つまり、そもそも本戦にすら進んでねぇんだよ」

「そ、そうだったんですか……」


ここで衝撃の事実が発覚。終夜や緋翼はかなりの実力者だと思ってたが、世の中にはそれより上がいるということらしい。
そうなると、さっきの晴登の啖呵は無謀そのものだ。これは恥ずかしい。

晴登が再び肩を落としていると、その肩にポンと手が置かれる。


「笑って悪かったよ。まぁでも──このメンツならもしかしたら、な」


そう言って、終夜はニカッと笑みを浮かべてみせた。






こうして概要を説明するだけで、ミーティングは終わりを迎えた。
今は久々に中庭に出て、各々魔術の調整をすることになっている。


「空を……飛びたい!」

「だったら飛べばいいじゃねぇか」

「ダメなんだよ! 少しでも角度がズレると、頭から地面に落ちちゃうから危ないんだ」

「ふ〜ん」


晴登の言葉に伸太郎が相槌を返す。
今日は彼だけじゃなく、終夜たちもいるのだ。秘めた願望を叶えるにはもってこいの日だろう。林間学校の時はこれができなくて遠回りをしてしまったが、必要になる時があるということはわかった。やはり飛行は習得しておくべきだ。


「部長たちは空とか飛べたりします?」

「いや、さすがにそれは無理だな。ただ身体能力を向上させて、ジャンプ力を上げることはできるぞ」

「うーん……」


確かに"風の加護"を使ってそれっぽいことはできるが、しかしそれを「飛ぶ」とは言えない。飛びたいのだ。鳥のように自由に空を舞ってみたい。


「私は飛ぼうと思えば飛べるけど……」

「飛べるんですか!?」

「う、うん。でも、あんたの参考にはならないと思う」

「そ、そうですか……」


せっかく手がかりが近くにあると思ったのだが、緋翼にバッサリと否定されてしまった。
それにしても、緋翼が飛べたこと自体初耳である。参考にならない飛び方ってどんなだろ……?


「そう肩を落とさないの。そういうことは、同じ風属性の魔術師に訊くのが一番よ」

「そうですよね……」

「いい機会じゃない。魔導祭で探してみなさいよ。風使いの1人や2人くらいいるでしょ」

「うーん……」


魔導祭までに会得したいのに、魔導祭で教えてくれる人を探すのは本末転倒である。
しかし、それしか手がないのもまた事実。我流じゃ全く
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