暁 〜小説投稿サイト〜
非日常なスクールライフ〜ようこそ魔術部へ〜
第5章 魔術師の祭典
第92話『ミーティング』
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本戦は毎年一緒、トーナメント形式の戦闘(バトル)だ」

戦闘(バトル)、ですか……」


魔術師同士の戦闘(バトル)。いよいよ、この魔術部以外の魔術師と戦えるのか。ワクワクする一方、緊張もする。


「そしてメンバーは4人、補欠が2人まで認められている。予選は4種類の競技があるんだが、メンバー4人それぞれが別の競技に参加するんだ」

「つまり、予選はソロゲーってことっすか」

「そう、残念ながらチームプレーは望めない。個々の実力で挑まなきゃいけないのが、予選のキツいところだ」


なるほど、それは確かにキツい。しかも予選と言うからには、そこで好成績を残さないと本戦には進めないのだろう。たった1人での実力勝負。責任重大だな。


「それで、メンバーはどうするんですか?」

「それは予選次第だな。メンバーは当日に決めるから、予選の内容を知ってから適任を選ぶのがベストだ。が、今のところは俺と辻、W三浦が出て、暁が補欠の予定だ」

「ま、それが妥当っすよね」


終夜の言ったラインナップに、伸太郎は自分でも納得する。予選がどんなものかはわからないが、少なくとも運動系では伸太郎は活躍できないからだ。
そこで晴登はふと、補欠が1人だったことに気づく。


「あの、2年生は……?」

「……残念ながら、魔導祭に出場できる条件は『魔術師』、つまり魔術を使えない奴は出れねぇんだ」

「あ……」


終夜の言葉を聞き、晴登は察する。魔術の使えない2年生には、この大会の参加資格すらないのだ。この大会にも出れないのだったら、2年生は一体何のために魔術部に所属しているのだろうか。
晴登が肩を落としていると──


「三浦、そんなに気に病むなよ」
「そうそう、わかってたことなんだからさ」
「先輩やお前らが出場するのを見るだけでも楽しいからいいんだよ」
「だから、俺たちの分まで頑張ってくれ」


2年生の先輩方が言葉をかけてくれた。
自分たちの方が辛いはずなのに、それでも彼らは明るく振る舞う。それに応えずして、どうするというのだ。


「わかりました! 絶対優勝します!」


晴登は高らかに優勝宣言。これが、2年生の代わりに戦う意味だ──


「「えっ」」

「えっ」


唐突な静寂。
見ると、2年生と3年生が呆気にとられた顔をしている。
何だこのテンションの差は。晴登も拍子抜けしていると、


「「……ぷっ、あははは!!!」」

「え!?」


2年生と3年生に大笑いをされてしまった。そんなにおかしいことを言ったつもりはないのだが……。


「ちょ、そんなに笑わなくてもいいじゃないですか!」

「だって優勝って! いや、別に目指
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