5ーInterlude (後編)
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「怒りもない♪未来もない♪」
僕はすっと歌いながらロアくんに近付くと大鎌でまずは1発横薙ぎを決めようとする。
「させない。」
すると横にサッと割ってきたのはアクちゃん。片手剣で綺麗に僕の大鎌を弾く。そして後ろのロアくんに。
「スイッチ!」
ロアくんはそれを聞いて、両手剣で僕に対して胸に突きを放つ。
「やるね。
なら、僕はAllegro (速く)♪だ!」
「「!?」」
しかしここで問屋は卸さない。僕は弾かれた大鎌に力を込めると高速で大鎌を動かすとロアくんの突きを弾き返す。そしてその勢いを利用して後ろに飛ぶ。
「ふむふむ…2人とも対人戦闘にそこそこ慣れてるね。これはこれは…。」
「たいして強くないね。この人。ロア。」
「いや、油断しちゃダメだ。アク。」
「2人とも酷いなあ。まだ僕の本気の半分も出てないよ。」
僕は大鎌をいつものようにクルクルとバトンのように回す。そうして少しこの2人に意地悪をしてみる。
「まあ、僕的に言わせてもらうと君たちよりPOHの方が強いね。」
「POHを知っているの?」
アクちゃんが僕のその言葉に食いついてきたので僕は少し悪い笑みを浮かべてみる。
「そりゃあね。僕はあいつの相棒だったからね。」
「!?」
嘘はついてないがホントの事でもない。僕はその笑みを崩さないで。アクちゃんを見つめる。
「という事はレッドプレイヤー…。
人殺し…!」
「だったらどうする?」
「…!絶対に許さない!」
そうして僕に向かって突っ込んでくるアクちゃん、怒りの形相で。…ちょっと煽りすぎたかな?でも。
「だけど甘いね…。怒りは単調を呼び、単調のリズムは僕に操られちゃうけど?
presto (急速に)♪」
アクちゃんの速さは恐らくアスナ以上の速さだろう。だからこの音楽記号…prestoで急速に大鎌の速さが速くなる。それによってその速さに追いつく。それに怒りに身を任せてるからリズムが読みやすい。
「!?」
超高速で大鎌と片手剣がぶつかり、アクちゃんの片手剣がファンブルする。片手剣がアクちゃんの後ろの地面に刺さり、僕は大鎌を彼女の首元に向ける。
「くっ。」
「さ、アクちゃんをここで狩る事ができるけど。
…騎士はどうするのかな?」
「…。」
「!」
僕は少し驚く。なぜならロアくんはすごい集中力で僕を睨みつけていた。そうして。
「アクに……手を出すなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
そうして僕に突っ込んでくるロアそしてあの構えは…。
「ソードスキルか。
…しかもかなりの大技みたいだね…面白い。」
僕も本気を出さなきゃいけないみたいだね。僕はあの世界での大鎌の1番連
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