間章
間章1 虜囚の嘆き
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ぼす気だ……」
今頃、国では息子である王太子が政務をとっているだろう。だがこのままでは王国がショッカーに為すすべなく蹂躙され、焦土にされてしまうのは時間の問題。
したがって国を救うにはショッカーの実力を知っている自分が王政に返り咲き、有力貴族をまとめて国を取り戻す他ない。
だが現状、頼れるのは宗主国であった帝国ではなく、自分を捕らえている謎の異世界の敵、ショッカーしかいない。
ショッカーに協力を要請すれば見返りとして何を要求されるか分からない。領土の割譲や軍の駐留を認めさせられ、半永久的に支配されてしまう可能性すらある。その場合は最悪、属国以下の植民地同然の扱いを受けることとなる。
(だがそれも皆殺しにされるよりはマシか……国と国民さえ残ればいつかは独立できる)
それに属国として『利用価値』があると
分かればさすがのショッカーでも容易には手出ししてこないだろう。あわよくば自分達の世界で優位な地位に立つこともできるかもしれない。帝国の支配から脱する好機でもある。
敗残の王であるデュランに選択肢は残されていなかった。
後に彼はショッカー側の外交官との面会し、大首領の臣下になることを希望するのだった。
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