十三話 白い部屋
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いで、半分正解だよ」
と答える。
「どういうことですか」
休む暇もなく、ネオが尋ねる。
するとアオは咳ばらいを一つして、続ける。
「ここはSAOの中じゃない。また別の空間だよ。ただし、ゲーム内なんだけどね」
ますます謎が深まった。
「で、ここに何故私たちを連れて来たのですか。それも、死人が」
ネオが皮肉たっぷりに言う。
「やだな〜死人なんて言わないでよ。実際、死んでないし」
今、またもや問題発言が出たが、スルーしておこう。きっといずれ話してくれるから。……多分。
ネオも同じことを思ったのか、これ以上何も言わなかった。
「じゃあ、話すね。ここに連れてきたわけは、君に感謝をしたかったからさ。ロア君」
急に名前を呼ばれて戸惑ったが、すぐに落ち着いた。
「あの時、アクを助けてくれてありがとう。君が居なかったら、多分、あの子は死んでいた」
アオは頭を下げる。
でも、僕は頭を横に振る。
「ううん。僕は何にもしてないよ。礼を言うなら、こっちのネオに言ってよ」
僕はそう言って、ネオを指さす。
「ああ。もちろん。ネオくんにも言おうと思っていたから、呼んだんだよ」
そしてまた、頭を下げる。
「ありがとう。ネオ」
そう言うが、ネオは
「いえ。私ではなく、この男がシステムの常識を崩したので」
ちょっと、ちょっと?
何さり気なく、僕のことディスってんの?
その後、言うまでもなく、ネオと僕の口喧嘩が始まった。
……考えると、恥ずかしいことをしたと思う。マジで。
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「もう、口喧嘩はいいよね。お二人さん」
「「はい。もうしません」」
二人揃って話を脱線させたので(と言うか、作者が脱線させすぎ)、また本題に戻った。
「うん。これでもうボクのやりたいことは終わったや」
そうアオが言うと、彼女の体が透け始めた。
「ま、待って!アオ!」
僕はそう叫ぶが、アオは消えかけている。
「……次に会うときは、現実世界で。それまで頑張ってね♪騎士くん」
アオのその声を聴いた瞬間、また、意識が途切れた。
「……ア!ロア!」
声が聞こえる。
重々しいまぶたを開けると、そこにはアクがいた。
「あ、アク……」
上体を起き上がらせると、アクに背中をグリグリされる。
……地味に痛い。
状況を確認すると、今さっき、キリトが起きたっぽかった。
……アスナがキリトに抱きついている……
アスナ、大胆……!
どうやら、話を聞いていると、キリトのあの二刀の剣は《二刀流》と言うスキルらしい。
僕にも話が飛んできたが、「知らない」で納めた。
まだまだキリトとアスナのイチャイチャは止まらないと思うから、僕等は先に転移結
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