NO.009 リムルの目覚めと進捗
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黙っていた。
そしてやっと静かになったと思ったら、
「えー……いまみんなが静かになるまで5分かかりました」
「ぷふっ……」
出久はそれで恩師であった相澤消太の事を思い出していた。
だけどやっぱりみんなはそんなリムルのジョークも分からずにまたしても首を傾げていた。
リムルはネタが通じないと実感すると、すぐにちょび髭を外して、
「えー、見ての通り俺達は大所帯になった。それでこれからトラブルを起こさない様にルールを決めようと思う」
その1:仲間内で争わない
その2:進化して強くなったかと言って他種族を見下さない
その3:人間を襲わない
リムルが提示したこの三つの条件に、しかしそこで出久は「待った」をかけた。
「リムルさん。もう一ついいかな?」
「聞こうか」
「その4に、『もし人間に襲われそうになったら抵抗も止む無し』を追加してもいいかな」
「ふむ。いいな! それも採用!」
そしてこの四つのルールが提示された。
それで早速リグルが「なぜ人間を襲ってはいけないのですか?」とリムルに聞く。
それでリグルドが鋭い顔になっていたがなんとかあやしつつ、
「それは俺が人間が好きだからだ!」
「なるほど。理解しました!」
「ほんとにー?」
「はい! それでルール4も生きてくるのですよね。もし人間が襲ってきたら抵抗して逃げるか無力化するという感じでしょうか?」
「その通りだ。頭いいな、リグル」
「ありがとうございます!」
「確かに魔物は強いけどな。人間は集団で生活している。彼らだって襲われたら抵抗もする。そんなのどっちにしても損しかないだろ? だからなるべく手出しはせずに仲良くしていくのもありだと思うんだ」
そうリムルが説明すると、みんなは納得したのか「わかりましたー!」と声を上げていた。
「それと、リグルド」
「はっ! なんでしょうか、リムル様?」
「君をゴブリン・ロードに任命する。村をうまく治めてくれ」
瞬間、リグルドに雷でも落ちたかのように固まってしまい、次の瞬間には、
「ははぁ!身命を賭してその役目、果たさせていただきます!」
「うむ。頼む」
「ねぇ、リムルさん。それって体のいい丸投げじゃ……」
「それじゃみんな! 頼むね」
出久の質問にリムルはあえて反応せずに言い切っていた。
「後が怖いよ……?」
「うっす!」
それから村づくりを始めたのはいいのだが、やはり技術がないために張りぼて小屋くらいしかできないために、どこかで技術者を雇わないとなと思っていたところに、リグルドが何度か取引をしたことがある者がいると話したので、聞いてみるとなんとその者たちとはファンタジー世界ではそれは有名な種族。
そう……ドワーフ族という単語が出たため
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