暁 〜小説投稿サイト〜
新オズのつぎはぎ娘
第四幕その五
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
「高さ百メートルになると」
「もっと長い間生きてるかも」
「木が一人でに動くのはオズの国でも」
「お酒飲むのもね」
「そのことも凄いね」
「それでね」
 アメリカアナグマも言います。
「皆どうしたものかって思っているんだ」
「というかどうしてなの?」
 つぎはぎ娘がここで首を傾げさせつつ言いました。
「これまでは夜しか飲まなかったのよね」
「そうなんだ」
「ずっとね」
「それで朝はしっかりしていたけれど」
「お昼も」
「それがね」
 動物の皆はつぎはぎ娘に答えました。
「ある日からね」
「急にそうなったんだ」
「理由を聞いていつも泥酔していて寝てるし」
「会話も出来ないから」
「理由もわからないんだ」
「僕達も」
「ううん、それでも聞かないとわからないわよ」
 また言うつぎはぎ娘でした。
「木本人にね」
「そうね、とりあえずその木のところに行きましょう」
 ドロシーも言います。
「今は」
「そうよね」
「そしてね」
 そのうえでというのです。
「これからね」
「ちゃんとよね」
「木にそうした困ったことは止めてもらいましょう」
「そうしないと駄目ね」
「やっぱりお酒はいつも飲むものじゃないわ」
「それでざこ寝したっらね」
「皆の迷惑だから」
 だからだというのです。
「ここはね」
「木のところに行かないとね」
「そう、まずはね」
 こうつぎはぎ娘に応えました。
「行きましょう」
「木のところにね」
「それじゃあね」
 動物達が応えてです、彼等は一行を近くの森の中に案内しました、するとそこにお話通り高さ百メートルがある黄色い葉を持っていてお顔がある木がです。
 幹も根も真っ赤にして大いびきをかいて寝ています、その木を見てです。
 つぎはぎ娘はこれはという声で言いました。
「物凄く飲んでるわね」
「近くにワインのお池がああってね」
 ビッグフットが答えます。
「いつもそこで飲んでるんだ」
「そうなのね」
「もう身体ごと入って」
「飲んでるのね」
「お口からも根からも葉からもね」 
 まさに身体全体からというのです。
「お酒を飲んでね」
「こうして酔ってるのね」
「そうなんだ」
「ううん、だからここまで酔ってるのね」
「お池のワインは尽きないけれど」
 それでもとです、ビッグフットは言いました。
「この大きさだからね」
「ざこ寝されるとね」
「本当に困るから」
 それでというのです。
「どうにかならないかってね」
「あんた達は思ってるのね」
「さっきお話した通りね」
「そうなのね」
「それでね」
 さらに言うビッグフットでした。
「このことだけれど」
「え、まずはね」
「まずは?」
「お酒にはお水ね」
 これだ
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ