第四幕その三
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「それじゃあね」
「皆とお話しましょう」
「バイソンがいてね」
ジョージは起きだした生きもの達を見て言いました。
「プレーリードッグもいるね」
「ムースもいるよ」
神宝はその鹿を見てさらに言いました。
「それにクズリも」
「オオヤマネコだね」
カルロスはその生きものを見ました。
「あそこにがビーバーもいて」
「あれは確かアメリカクロクマね」
恵梨香は熊を見付けました。
「アメリカアナグマもいるし」
「あら、ピューマね」
ナターシャも言います。
「そしてあそこにはオポッサムがいるわ」
「全部アメリカの生きものね」
ドロシーも彼等を見て言います。
「こうして見たらアメリカも色々な生きものがいるわね」
「広いだけあって」
ジョージが応えます。
「色々な生きものがいますね」
「本当にね」
「アリゲーターやワニガメもいますし」
見れば爬虫類達もいます。
「アメリカは自然も豊かですね」
「それでオズの国にもいて」
「会えますね」
「ええ、そうよね」
「嬉しいことに、ただ」
ここで、でした。ジョージは。
ある生きもの、大きなお猿さんというかゴリラをさらに大きくした様なその生きものを見てそのうえで言いました。
「あの生きものは」
「ビッグフットよ」
「外の世界ではまだ実在がはっきりしていないですが」
「オズの国ではもうはっきりとよ」
「いることがですね」
「わかっていてね」
それでというのです。
「会えるのよ」
「そうなんですね」
「オズの国には外の世界にはもういない生きものもまだ実在がはっきりしていない生きものもいるから」
「そうした意味でもお伽の国ですね」
「そうよ」
まさにというのです。
「オズの国はね」
「そうしたところも素敵な国ですね」
「そうでしょ」
「あっ、ドロシー王女」
そのビッグフットが起き上がってドロシーを見て言ってきました。
「それにかかしさんや樵さん達もいるね」
「しかも臆病ライオンさんもいるよ」
ピューマは彼を見て言いました。
「そして腹ペコタイガーさんも」
「うん、皆いるね」
アリゲーターも彼等を見ています。
「ここに」
「あっ、眠り草ないね」
プレーリードッグはこのことに気付きました。
「それじゃあ」
「そうよ、あたし達が全部引っこ抜いて燃やしたわ」
つぎはぎ娘が答えました。
「今ね」
「そうしてくれたんだ」
「そうよ」
プレーリードッグに明るく答えます。
「このまま放っておけないしね」
「お陰で助かったよ」
「助かったっていうかね」
どうかとです、つぎはぎ娘は言いました。
「今言ったけれど」
「放っておけないんだね」
「だからよ」
それでというのです。
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