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ドリトル先生と琵琶湖の鯰
第四幕その五
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「攻めにくいと思うよ」
「登るだけでも一苦労で」
「しかもそこに城壁や櫓が多いと」
「石垣も高いと」
「かなり攻めにくいね」
「確実にね」
 こうお話しつつ城跡を登っていってでした、そのうえで。
 先生達はお城の頂上に着きました、そこには何もありません。ただ何か大きな建物があったみたいな感じです。
 そこに着いてです、先生は皆にお話しました。
「ここがだよ」
「天主閣があった場所ね」
「この安土城の」
「そうした場所ね」
「そうだよ、ここがね」
 まさにというのです。
「その場所だよ」
「物凄く高い天主閣があったのね」
「姫路城や大阪城みたいな」
「それがあったんだ」
「この場所に」
「この天主閣があったんだ」
 先生は懐から図鑑を取り出しました、そこには五層七階の見事な天主閣が描かれていました。瓦は青で最上階は朱塗りと金箔で飾られています。
 その天主閣を見てです、皆は言いました。
「何度見ても凄いね」
「素晴らしい天主閣だよ」
「何かキリスト教の教会にも似てるね」
「日本の趣の中に」
「それもあるね」
「これは織田信長さんのセンスだね」
 それによるものだとです、先生はお話しました。
「まさにね」
「色々奇抜な人だったっていうけれど」
「こうしたお城も築かせる位だったんだ」
「これは凄いね」
「かなりのセンスだね」
「しかも特別な日に夜にこの天主閣の周りを提灯を沢山置いてね」
 そうしてというのです。
「ライトアップもしたんだ」
「戦国時代にそうしたんだ」
「もっと言えば安土桃山時代だけれど」
「その時代にそうするなんて」
「独創的だね、織田信長さんって」
「戦争や政治だけじゃなくて」
「そっちも凄い人だったんだ」
 皆は先生からそう聞いてしみじみと思いました。
「つくづくね」
「お話をすればする程凄い人だね」
「流石天下人だね」
「そうなっただけはあるよ」
「尾張、愛知県の一大名からはじまって」
 そしてというのです。
「桶狭間で勝って二十年で天下人だよ」
「駆け抜けた感じだね」
「そんな人だね」
「もうあっという間にそうなった」
「当時はそうだっただろうね」
「うん、途中数多くの戦いがあって勝ってね」 
 そしてというのです。
「どんどん斬新な政治をしていってね」
「関所をなくしたんだよね」
「それで南蛮、スペインやポルトガルの人と貿易をして」
「楽市楽座とかもして」
「天下人になったね」
「そうなったから」
 だからだというのです。
「凄い人だったことは事実だよ」
「そのことは間違いないね」
「最近日本以外の国でも知られてきたけれど」
「日本が世界に知られる様になって」
「そうなってね」
「しかも言われている程
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