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ドリトル先生と琵琶湖の鯰
第四幕その二

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「今の琵琶湖はね」
「そこまでじゃなくて」
「汚過ぎてもいない」
「だからいいんだね」
「先生はそう言うのね」
「そうだよ、水質調査もして」
 そしてというのです。
「それでね」
「生きものもだよね」
「ちゃんと調べて」
「それで水族館にも送るのね」
「そうするよ、そちらもやっているけれど」
 ここで、でした。先生は。
 難しいお顔になってです、皆にこう言いました。
「ただね、外来種がね」
「あっ、日本以外の国から来た生きものだね」
「それが琵琶湖にもいて」
「問題なのね」
「うん、ブラックバスやブルーギルもいて」
 そしてというのです。
「タニシも問題だね」
「そうした生きものが琵琶湖にいて」
「それでなんだね」
「琵琶湖の生態系を乱しているんだ」
「そうしているの」
「そこが問題だね、外来種の問題は深刻なんだ」
 どうしてもというのです。
「日本においてね」
「よく言われるね」
「日本では」
「そのブラックバスについてもブルーギルについても」
「あとアライグマとかヌートリアとか」
「深刻な問題になってるね」
「ペットで持ち込んだり食べる為に入れたりして」
 そうしてというのです。
「日本に定着したけれど」
「それが生態系を乱して」
「大変なことになっているから」
「そのことをどうするか」
「それが問題なのね」
「そうだよ、その問題が琵琶湖でも起こっているんだ」
 先生達が今いるこの場所でもというのです。
「深刻な問題だよ」
「そうだね」
「どうしたものだろうね」
「ブラックバスもブルーギルも」
「そしてタニシも」
「一番いいのは食べることかな」
 先生は解決案を出しました。
「皆でどんどん食べればね」
「あっ、減っていくね」
「その外来種も」
「そうなるね」
「そうだよ、日本人はタニシも食べるしね」
 今お話しているこの貝もというのです。
「だからね」
「食べればいいんだ」
「そうすればいいのね」
「タニシにしても」
「生で食べたらよくないけれど」 
 それでもというのです。
「じっくりと煮て食べるとこれが美味しいよ」
「そういえば僕達も前に食べたことあったね」
「美味しかったね」
「結構食べられたよ」
「それで日本人はブラックバスやブルーギルも食べられるかって考えているんだ」
 その様にというのです。
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