第18話 千堂の力 後編
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ざりあったことによって爆発が起き、その余波で地面のコンクリートが砕けて周りに飛び散る。黒煙が辺りを包み込んだ。
「やったか!?」
いくら改造人間といえど、あれだけの集中砲火を受けて生きていられるはずがない。即死だ。誰もがそう思った。
―そうなるはずだった。
「ウオオオオオオオーーーンンン!!!」
"遠吠え"が聞こえ、ドーパント達は目を剥く。次第に煙が晴れて全貌が明らかになる。
その狼男は大地に何事もなかったかのように道路のアスファルトに両足で立っていた。ダメージを受けた様子は見られなかった。
「う、嘘だ……生きているだと?それも無傷で?」
「おいおい、痛くも痒くもなかったぞ。やはりお前ら不穏分子の力なんてこんなものなのか?」
余りの光景にドーパント達は狼狽える。
こちら側のありとあらゆる攻撃がまるで意味をなさないことに絶望し、膝をつく者も出てきた。
「ありえない!!あってはならない!!量産型のメモリとはいえ、あれだけの集中攻撃を受けて無傷でいられるなんて!!!」
「ク、クハハハハ!!!悪いな。俺は生命力は高い方でね!この程度の攻撃じゃ死なないんだよ!!」
そんな中、ドーパントの1人がハッとした顔をして我に返ったように叫ぶ。
「分かったぞ……お前の正体を!!第4世代!!お前は第4世代の改造人間だな!?」
その言葉に隊長ことライアー・ドーパントはふと昔、聞いたとある情報を思い出した。
新型改造人間。通称『第4世代』。
確か、アンチショッカー同盟日本支部が数年前に財団Xの通信網をクラッキングして手に入れた極秘情報の中にそんな文言があったはずだ。
それまでショッカーが作る改造人間には大きく分けて3種類がいた。
1種類の生物素体で造られた"ショッカー怪人"、2種類の生物の特徴を掛け合わせた"合成怪人"、生物と機械を融合させた"機械合成怪人"などの創設期に造られた「第1世代」。
メカニックなスーツを装着し、汎用性は高いが拒絶反応という欠陥がある「第2世代」。
機械合成怪人をコンセプトにナノロボット技術で造られた「第3世代」。
しかし「第4世代」はそれまでの改造技術の粋を集めて作られたという。
さらにその情報には「それまでに造られた同タイプの改造人間や異種族を研究、改良を加えて設計された」や「仮面ライダー達の息の根を完全に止められる改造人間をコンセプトに造られた」などといった突拍子もないとしか言いようがないような内容が続いていた。
その情報を聞いた時、自分や日本支部の幹部達はいくらショッカーといえど、仮面ライダーを倒
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