第18話 千堂の力 後編
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「嘘だろ!?これは対改造人間用の銃弾なんだぞ!?何故死なない!?」
「何故かだと!?俺のこの力は偉大なる正義の恩恵に日々感謝し、鍛錬を積んでいるおかげだ!!お前らとは根本から違うんだよ!!!」
ヴォルフは彼らの中に踵落としを食らわせるとそのまま近くにいた固まっていた2人組の不穏分子に鋭い爪を持つ手で貫手を放った。合計3人。3人もの人間が一瞬にして固い地面に転がる。
それからは正に一方的な攻勢だった。無謀にも突撃をしてくる者が数名いたがそういった者は拳を叩きつけられ、吹き飛ばされた。
次々と不穏分子達が宙を舞う。
アングヴォルフは千堂"だった"頃には見せなかったニヒルな笑みを浮かべた。特有の細長い口から犬歯が覗く。
「な、何が改造人間だ!!これでも食らえ!!」
『コックローチ!!』
男の1人はコックローチ・ドーパントに変身し、千堂を窒息させようと勢いよく粘液を飛ばした。
それを見たヴォルフは飛んでくる粘液弾をスルリと避け、そして空間を断つかの如く、高速でコックローチ・ドーパントの背後へと周る。
「速いッ!?」
「お前が遅えんだよ!!」
ドスッ!!
鋭い爪を持った腕で手刀を作るとコックローチ・ドーパントの胴体に貫通させる。そこまでの一連の動作はとりまきの不穏分子達にとって肉眼で捉えるのがやっとであり、アングヴォルフは煩わしそうに蹴りを入れてドーパントの肉体から腕を引き抜いた。
ドーパントは爆発を起こし、変身前の姿に戻って倒れるとメモリが排出される。
絶句。
不穏分子達はパニックに陥る。改造銃だけでなくガイアメモリで超人的な力を手に入れたはずの仲間ですらロクな抵抗もできずに瞬殺されたのだ。
(撤退すべきだ。目の前の怪人は強すぎる。このままでは皆殺しにされる!!)
しかし、その直感を必死に隊長は追い払う。異世界の少女達という交渉材料を得ておきながらみすみす逃げるという愚行はできない。
「ひ、怯むなァ!!一斉に攻撃すれば流石に奴も倒せるはずだ!!!」
それを聞いた男達は一斉に持っていたガイアメモリを起動して変身する。
『スイーツ!!』
『アームズ!!』
『アイスエイジ!!』
隊長も例外ではなくガイアメモリを取り出して変身した。
『ライアー!!』
スイーツ・ドーパントは凝固性のクリームを千堂の足元に放って見動きできないように拘束し、アームズ・ドーパントは腕を機関銃に変えて弾幕を張り、アイスエイジ・ドーパントは冷凍ガスを放射した。ライアー・ドーパントも杖から黄色の光弾を放った。
多種多様な攻撃が混
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