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仮想空間の歌う少年
3ーOverture (後編)
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…???あれ???

「私たちも行きましょ!」
「行くぞ!お前ら!」

するとアスナやクライン達、風林火山のメンバーも次々と突撃する中。ランク2位の動きを見て僕は。

「なんだありゃ…リズムがめちゃくちゃAllegro (速く)じゃん…。」

流石2位…と思いながら見ているとランク2位の剣撃でボスモンスターの片膝をつかせた。

「もらった!」

そう言ってアスナはランク2位の少年の隣を通り抜けるとトドメの一撃を放つ。

congratulations!

そう表示されるとボスモンスター。カガチ・ザ・サムライロードはポリゴン片となって消えていった。

「ボスモンスター攻略おめでとー!」

そうユナが言うと僕達のランキングの順位が上がる。9万台ですがなにか?
するとユナがアスナの方へ降りてきたと思うと頬にキスをすると、アスナのランキングが一気に上がる。

「わ!凄い!MVPじゃん!」

アスナがユナと何かを話して。それから話しかける。

「ええ。ありがとう。」

キリトとクライン達も僕達の方へ歩いてきた。

「流石、『閃光』の名は伊達じゃないな!『黒の剣士』さまと『音の死神』さまは本調子じゃなかったようで…」
「うるさいな。こっちの攻略は任せるよ。」
「むー。やっぱりな…現実だとキツいな…。歌いながらだと息が切れる…。」

キリトと僕はズーンと落ち込む。その後、他愛のない話をして解散になった。ちなみにキリトはちゃんとアスナを送っていった。偉い。

「…。」

僕は帰る前にふと気になって、オーディナル・スケールのランキングを確認する。
えっと…。

「エイジ…って読むのかな?これ。」

Eijiと書かれていたそれを見てふとさっきの動きを考える。そうしてオーディナル・スケールを起動して。

「無考…。」

無考はスキルでもなんでもないので現実でも出来る。要は100%のパフォーマンスを発揮する技だ。VRの方がしやすいが…。
そうしてさっきのEijiの動きを真似して動いてみる。

「…はっ!」

すると僕はほぼさっきの動きを真似する事が出来たのだが…。

「…!?ありゃ!?」

無考状態でもかなり負担がかかるようで動きを真似したあとで筋肉が悲鳴を上げていた。

「いてて…凄い人がいるもんだな。」

そう呟くとメールがオーグマーに届く。差出人はキリトで後でALOでみんなが集まるみたいだった。
『僕も行く!』と返信するとバイクのエンジンをかけると帰路につくのであった。
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