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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
第二百八十四話 テストが終わってその十二
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「直接お話も聞いたし」
「そうよね、やっぱり」
「それでとにかくその人が奇麗だって言っておられるよ」
「そんなに美人さんなの」
「髪の毛は茶色でふわふわとしていて」
 娘さんは結構細かく話してくれた。
「お肌が白くて目がきらきらしていて奇麗で」
「へえ、美少女系?」
「かもね」
 僕が聞く限りだとだ。
「その先輩の人は」
「そうなのね」
「ただね、その先輩を嫌う人もいるらしいよ」
「まあ誰からも好かれる人はいないわね」
「娘さんの高校の後輩で」
 つまり天理高校の人だ。
「先輩の行い聞いてもうガチで睨んで面と向かって嫌いって言う」
「そこまで嫌ってるの」
「そんな風みたいだよ」
「その先輩性格悪いとか?」
「娘さんが言われるには優しいそうだよ」
 怒ったところを見たことがないともだ、娘さんはお話してくれた。
「かなりね」
「いい人なの」
「そう言っておられたけれど」
「その人は嫌ってるのね」
「それもかなりみたいだよ」
「嫌う方に問題あるとか」
「娘さんが言うにはそうみたいだね」
 僕の聴く限りではだ。
「どうも」
「そうだったの」
「うん、何か物凄く嫌いな相手を嫌う人らしくて」
「その先輩も嫌い抜くの」
「だからね」
 そうした人だからだ。
「その人も嫌っているみたいだよ」
「そうなのね」
「まあ嫌う人に問題があると」
 そうした人もいる、世の中嫌われることは多くの人が嫌だけれどその嫌う人を見ることも大事なことだろう。
「別にね」
「嫌われても?」
「うん、問題ないと思うよ」
 そうした場合もある。
「中には誰も嫌う人もいるし」
「いるわね、もうね」
「そうだよね、誰もをね」
「嫌って」
 それでだ。
「どうしようもない人がいるわね」
「そんな変わった人もいるから」
 かなり変人だと思う。
「嫌われないに越したことはないけれど」
「その嫌う人も見ることね」
「むしろおかしな人には嫌われた方がいいかも知れないよ」
「変に好かれるよりは」
「その方がね」
「そうしたものね」
「うん、人間嫌われるより好かれる方がいいにしても」
 中には自分が人にどう思われ様とも気にしない人もいる、こうした人は強いし独自の世界を持っていると思う。
「それでもね」
「嫌ってくれていい人がいて」
「好かれたら駄目な人もね」
「いるのね」
「そうだと思うよ、じゃあね」 
 僕は香織さんにさらに話した。
「これからね」
「百貨店ね」
「あそこに行こうね」
「色鉛筆を買う為に」
「是非ね」
 香織さんにこう言ってだった、僕達は。
 香織さんが従妹の人のクリスマスプレゼントに買う色鉛筆を探しに行った、そうして今百貨店に入った。


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