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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
第二百八十四話 テストが終わってその十
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「絶対に殴ったり蹴ったりしないけれど」
「アイアンクローね」
「それしてくるから」
「滅茶苦茶痛いのよね」
「らしいね」
「努力家でもね」
「それでいじめはしなくても」
 そうした立派な人でもだ。
「額のことはね」
「駄目なのね」
「何か額が広くて」
 それでだ。
「禿げているって言われることがね」
「コンプレックスなのね」
「誰でもコンプレックスあるから」
 もうこのことは仕方がない。
「禿げていることならカエサルもそうだったし」
「ああ、ローマの」
「あの人もね」
 ローマの英雄だったけれどだ。
「髪の毛のことは気にしていたらしいから」
「それも凄くよね」
「前の方のそれを隠そうと腐心していたらしいから」 
 それで禿げの女ったらしと言われることを凄く気にしていたらしい、凱旋の時に自分が率いていた兵士達がローマ市民に冗談で言ったのを見て嫌な顔をしたらしい。ただカエサルが凄いことはそう言われても嫌な顔をしても怒らなかったらしい。
「あの委員長さんもね」
「気にしてるのね」
「だから本人さんに言うことはね」
 その額のことはだ。
「したら駄目だね」
「そうよね」
「言ったら本当にアイアンクローが来るらしいから」
 何でも万力みたいな強さらしい。
「だからね」
「言ったら駄目ね」
「うん、しかしね」
「しかし?」
「女の子のいじめってそんなに酷いんだね」
「漫画でもそうでしょ」
 香織さんはこちらの話もしてきた。
「女の子同士のいじめだと」
「陰湿で残酷で」
「実際に酷くて」
 それでというのだ。
「目も当てられない位よ」
「そこまで酷いんだね」
「だからね」
 僕にさらに言ってきた。
「注意しないとね」
「駄目なんだね」
「本当にね、先輩後輩に同級生同士に」
 間柄は色々だった。
「色々あるけれど」
「その内容がだね」
「酷くてね」
「警戒されているんだね」
「そうよ、うちの学園の女子寮なんて」 
 それこそというのだ。
「ちょっとでも兆候が見られたら」
「注意されるんだ」
「そんな風みたいよ」
「よっぽど酷いんだね」
「だって気付かなかったらいじめがどんどん酷くなって」
 それでというのだ。
「実際自殺にもつながるでしょ」
「最初は何でもなくても」
「そうなっていくから」
 それがいじめだからだというのだ。
「もうね」
「最初からなんだね」
「警戒しているのよ」
「そこまでとは知らなかったよ」
 この学園の生徒だけれどだ。
「女子寮はそこまでなんだ」
「それでいじめはね」
「ないんだ」
「そう、まあ問題はいじめだけじゃないけれどね」
「学校の問題って色々だからね」
「そう、だからね」
 まさにその為にと
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