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『曹徳の奮闘記』改訂版
特別編
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二人は互いに武器を構える。

「曹徳ゥゥゥーーーッ!!」

「行くぞ曹操ォォォーーーッ!!」

 炎の中を激突する両者。




「……私の負けよ曹徳。首を跳ねなさい」

 負傷して膝を床につける曹操。

「……断る」

「何故ッ!! 貴方が恨む人物が目の前にいるのよッ!!」

 王双は刀を納刀する。

「曹操……いや姉さん」

「ッ!?」

 王双の言葉に曹操が驚く。

「貴女はまだ時が貴女を必要としている。此処で死んではならない。貴女を必要とする人がたくさんおる」

 王双はそう言って曹操に手を伸ばした。

「行こう……姉さん」

「……分かったわ」

 赤壁の戦いは曹操軍の降伏により幕を閉じた。





 そして赤壁後に新たな命が。

「……妊娠……したのか?」

「……あぁ」

「……そうよ、何か文句ある?」

「……はい」

 王双の言葉に三人の女性が頷いた。

「言っておくけど、あんたを想うのはその三人だけじゃないわよ」

「……え?」

 ロッタの言葉に王双は唖然として笑いあう女性達がいた。






 しかし、事態はそれだけで終わらなかった。

「ほ、報告しますッ!! 蜀と十の牙門旗。蜀軍が侵攻してきましたッ!!」

『ッ!?』




「何故いきなり攻めてくるのじゃ劉備ッ!!」

「貴方達が中国全土を支配するのを防ぐためですッ!! 私は劉協陛下から皇帝の位を授かりました。その手始めは貴方達の討伐ですッ!!」

「何じゃとぉ……」

 そして大軍の蜀軍と劣勢の仲軍。

 大軍の蜀軍の攻撃により各地で戦線が崩壊していく。

「……これまでのようじゃな」

「美羽……」

「雪蓮、以前言った通りじゃ。反乱をするなら構わないのじゃ」

 美羽は雪蓮に言う。

「何を言うの美羽? 私達は貴女の部下よ? 私達は最期まで戦うわ」

「雪蓮……」




「生き残るためにはただ一つ、雪風の故郷でかる倭国へ行くしかないッ!!」

 決断する王双。

「我々が殿をしましょう」

「劉ソウ様……」

「そんな顔をしないで下さいよ長門さん……皆さんと過ごした日々……とても楽しかったです……」

 劉ソウはそう言って荊州からの部下と共に戦場へ突撃する。

「荊州の友よッ!! 今まで私に付いてきてくれてありがとうッ!! 最後の戦いだッ!! 気合いを入れていくぞォッ!!」

『オォォォォォーーーッ!!』

「我に続けェッ!! 目指すは劉備の頚ただ一つだァッ!!」

『オォォォォーーーッ!!』




「袁術はあそこだッ!!」

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