NO.006 牙狼族と事情聴取
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な牙狼族の姿になっていた。
そして脅すようで悪いけど、
「ククク……仕方がないな。今回だけは見逃してやろう。我に従えぬというならばこの場より立ち去る事を許そう!! さぁ、行け!!」
と、とどめの一撃を放った瞬間であった。
てっきり逃げ出すものと思われたのだが、
「「「「「我ら一同、貴方様に従います!!」」」」」
と、あっさりと俺に従っちゃったよ……。
おいおい、いいのかい。そんなに簡単に服従しちゃって。
俺はこの時、牙狼族の群れの絆を甘く見ていたんだろうなぁと思い知る事になった。
【告。後方より怒りの波動を感じます】
「へ……?」
牙狼族の姿のまま後方へと振り向くと、そこにはとてもにこやかな、でもお怒りのイズクの顔が映った。
あれ……?もしかして、俺、なんかやっちゃいました……?
「リムルさん? すこーしあなたのスキルを教えてもらってもいいかな?」
「ひっ!?」
すぐさまスライムの姿に戻ってお辞儀をする俺の姿があった。
威厳……? そんなものとっくに捨てたよ……。
出久はその後のリムルのスキルについて聞き出していた。
「ふーん……ユニークスキル『捕食者』ね。それで倒した相手の事を喰らえば能力と姿を手に入るのか」
「はい……」
「まぁ、僕としても納得は出来たからいいけど、むやみやたらに喰いまくらないでね? 必要だと思った時にだけなら使っていいよ」
「そんな殺生な……」
「無駄口叩かない!最後に一つ聞くけど……悪用だけはしないでね? 僕はそれと似たスキルを持つものが過去に悪事を働いて社会を乗っ取ろうとしたのを見たことがあるから」
「それって……」
「僕が言えるのはここまで。それじゃみんなのところに戻ろうか。最後まで責任取るつもりなんでしょ?」
「それは当然だ!」
「それならいいんだ」
それで出久としても心の痞えが取れたような気持ちになった。
「さて、それじゃ僕はこれからどうしようかな」
「一緒に来ないのか……?」
「うん。僕はいまとある人からある依頼をされているんだ。暴風竜ヴェルドラって知ってる? その竜が消えた原因を調べているんだ」
「…………」
そこでリムルは冷や汗を流して無言になってしまっていた。
そんなリムルの様子に出久は怪訝な表情をしながらも、
「その沈黙……何かを知っているのかな?」
「その……俺の能力はさっき教えたよな?」
「うん。まさか……」
「その、うん……今ヴェルドラは俺の中にいるんだ……」
「えぇ?」
それで出久はまだゴブリン達のもとにもどらないでリムルから事情を聴きだしていた。
そして、
「そっか。それじゃ結果的にはリムルさんのそばにいれば大方自体は把握できる
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