NO.006 牙狼族と事情聴取
[2/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
うからね」
「はぁ……。リムル様のお助けになるのでしたら構いませんが」
「ごめんね。手伝ってもらっちゃって」
「いえ! これも村を守るためですから強者のいう事には従います!」
「あはは……強者か。僕って見た目こんなんだけど強く見えるの?」
「あはは。なにをおっしゃいますやら。普通に我らと比べましてもリムル様同様にすごい魔素量をイズク様はお持ちだという事は分かります。それに昼間に傷を治してもらった恩を返さないと我らも示しがつきません」
そう。
いま、出久に着いてきているゴブリン達はリムルとは別に出久に治癒してもらったものばかりなのだ。
「そっか。ありがとね」
「いえ」
そんな会話をしている時であった。
出久達が陣取っている場所の近くでまたしても狼の遠吠えが聞こえてきたのだ。
「やはり奇襲してきたか! みんな、構えて!」
「はっ!」
それで付いてきたゴブリン達は木の上に登って弓を構える。
そして出久は迫ってきていた狼達に向けて、
「ごめんね……でも、僕も覚悟しないといけないから」
そう呟きながらも、
―――ユニークスキル『絶対衝撃』発動―――
【イズク! 前より強力になっているから手加減はしてね!】
『うん!』
そして息を思いっきり吸い込んで口に力を溜めていき、そして、
「にゃあああああああーーーーーッッッ!!!!」
咆哮は放たれた。
衝撃は波を顕現させながらも奇襲部隊へと直撃していき、
「ガッ!?」
「ウガッ!?」
狼達はその場で衝撃を受けて動きを強制的に止められてしまう。
「捕えよ!!」
そして叫び終えた出久は新しい動作とともに手を掲げて、衝撃をその場で固定させる。
衝撃の中に閉じ込められた狼達はすべてが耐えられずにやがてその場で気絶する。
「ふぅ……。なんとか無力化成功だね」
出久は殺さずに済んだことをなんとか喜びつつ、正面の方ではリムルがボス狼を打ち取っていた。
牙狼族のボスは倒すことができたけど、先ほどの叫び声はやっぱりイズクなんだろうなぁ。
借りを作っちゃったなぁ。
そんな事を思いつつも残りの牙狼族達に叫ぶ。
「聞け! 牙狼族よ!お前たちのボスは死んだ! 選ぶがいい。服従か死を!!」
って、調子に乗って言ってみたはいいけど、俺ってなんか少し悪者調?
いやいや、これもゴブリン達の村を守るためだ。
そして、俺の叫びにそれでもどうしていいか分からないのだろう、狼達はその場で止まっていた。
しかたがない……。
それで俺は『捕食者』で死んだボスの牙狼族の体を吸収し、大賢者に解析してもらって擬態を行う。
すぐさまに俺の姿は倒したボスよりも大き
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ