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遊戯王BV〜摩天楼の四方山話〜
ターン31 新世代の蕾、育むは水源
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きそうな初心者少女を押し止めて、糸巻が一歩前に出る。

「ま、次はアタシのターンだがな。しっかし爺さん、こりゃひでえな。もうガンマンラインまで割りやがって」
「……すまん。確かにお前の言うとおりだったな、なかなかどうして手は抜けない」
「だろー?さて、どうすっかね……ドロー!」

 鋭い眼光で手札と今引いたカード、さらに本源氏の残した伏せカードを一瞥して、そこから可能な最善手を模索する。

「うし、決めた。覚悟しな八卦ちゃん、アタシ相手に防御札なしでターンを回したこと、後悔させてやるよ」
「お姉様……で、ですが、私のフィールドにはクノスペシャルの布陣が完成しています。他のE・HEROが存在する限り自身への攻撃を許さないこのカードが3体並んだことで、お姉様は闇鬼にしか攻撃できませんよ」
「ああ、だから全部ぶっ潰してやるよ。まずは下準備からだ、召喚条件はエクストラモンスターゾーンのモンスター1体、ギルティギア・フリードを左下のリンクマーカーにセット。リンク召喚、グラビティ・コントローラー!」

 重装備の魔導騎士の姿が消えて現れたのは、重力を操る近未来的な白い全身スーツに身を包んだ軽装の戦士。これで糸巻は、そのマーカーの向く中央のメインモンスターゾーンにカードを置くことが可能となった。

「不知火の宮司を召喚、そしてその効果を発動!手札から別の不知火1体、妖刀−不知火を特殊召喚する」

 不知火の宮司 攻1500
 妖刀−不知火 守0

 明るいオレンジ色の清掃に身を包む宮司が目の前の虚空に向かった真言を唱えると、どこからともなく浮かび揺らめいた明るい炎の塊から一振りの刀が生み出される。この効果によって呼び出された妖刀にはフィールドを離れた際の除外デメリットが発生するものの、今から糸巻のやろうとしていることに支障はない。

「カード借りるぜ爺さん、幻影騎士団ロスト・ヴァンブレイズ発動!宮司の攻撃力を800下げてレベルを2にし、さらにこのカードをレベル2の通常モンスターとして特殊召喚する」
「レベル2が、3体……!」

 不知火の宮司 攻1500→700 ☆4→2
 幻影騎士団ロスト・ヴァンブレイズ 守0

 妖刀を呼び出した宮司がさらに真言を唱え続けると、先ほど輝いた明るいオレンジ色とはうってかわって青白い炎の塊がもうひとつ燃え上がる。その炎から呼び出されたのは、喪われもはや顧みる者もなくなった名もなき戦士の鎧。

「3体のレベル2モンスター、不知火の宮司、妖刀−不知火、幻影騎士団ロスト・ヴァンブレイズの3体でオーバーレイ!戦場(いくさば)呑み込む(あやかし)の海よ、太古の覇者の記憶を覚ませ。エクシーズ召喚、バージェストマ・アノマロカリス!」

 ☆2+☆2+☆2=★2
 バージェストマ・アノ
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