ターン31 新世代の蕾、育むは水源
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の素質を持つ相手だからな。それぐらいしないと失礼というものだろう?」
そう言っている間にもカイキ、そしてドロドロに溶けてまったく別のモンスター……中華風の出で立ちをした偉丈夫の形を模していく沼地の魔神王がさらに空中で混じりあい、異形の人型へと変貌していく。
「戦場に轟け、修羅の咆哮。天地を下し冥府を裁く、三面六臂の軍神よ。最終防衛ラインより、覇者たる頂へ軍を導け!融合召喚、覇道星シュラ!」
それは紛れもなく人型、しかし明らかに異形の存在。首のあるべき場所には逆三角形を形作るように位置する3つもの面がそれぞれ2つずつの目で戦場を見下ろし、その体からは左右2本、計4本もの太い腕が伸びる。手にした武器もまた大まかにはかつての得物たる槍の形こそしているものの、ずっしりと重量のある膨らんだ両端を持つその形状はむしろ棍のそれに近いという歪なバランスを保っている。
それこそが軍神、覇道星シュラ……本源氏の持つ、隠し玉たる戦士の姿だった。
覇道星シュラ 攻0
「シュラの効果を発動!バトルフェイズに1度だけ相手の全モンスターの攻撃力を0にする、天地滅星の儀!」
シュラがその棍を掲げるとその先端から目も眩むばかりの光が放たれ、ガイアとマスター・キービートルの力がその光の中へと吸い取られていく。しかしマスター・キー・ビートルはまだしも、パワーフィルターの呪縛を受け続けているガイアはふらつきながらもその両腕を叩きつけることしかできない。
E・HERO ガイア 攻2450→0
No.66 覇鍵甲虫マスター・キー・ビートル 攻3500→0
「……ガイアでシュラに攻撃、コンチネンタルハンマー……!」
そう言うしかない。ミラクル・フュージョンを発動した時点で、その結末はもはや確定していたのだから。そして棍から放つ光を収めたシュラが、改めてガイアの一撃をがっしりと受け止める。
「シュラの更なる効果を発動。モンスター同士が戦闘を行うダメージ計算時、それぞれの攻撃力はレベルの200倍だけアップする。天地凱星の儀!」
お互い攻撃力が0となった関係上、レベルの差がそのまま戦闘の結果に直結する恐るべき効果。ガイアのレベルも6と決して低いわけではなく、この状況下においても1200の数字は確保できる。
しかし、修羅の渇望はその遥か上を行く。最上級レベルを持つ融合モンスター、覇道星シュラ。そのレベルの数値は……12。
E・HERO ガイア 攻0→1200(破壊)→覇道星シュラ 攻0→2400
八卦&竹丸 LP600→0
「うう、すみません竹丸さん……あと一歩のところで、私が軽率だったせいで……」
「そ、そんなことないよ!むしろ、私の方が八卦ちゃんの足を引っ張っちゃって……」
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