NO.005 ゴブリンの村とスライム
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な?
できればゴブリン達と一緒に保護したいと思うんだけど。
【解。魔素量がかなり強力と見られます】
そうなの?
ま、いいけどさ。
それじゃ話しかけてみるか!
「あのー……」
おっと!
俺としたことがあちらから先に振られてしまうとは。
それじゃ改めて、
「俺、スライムのリムル。悪いスライムじゃないよ?」
「ぷふっ……」
おや? なにやら意外な反応。
ここで笑いが起こるという事はなにやら知ったようなフレーズでも知っているのかな?
「笑うことないじゃないさー」
「あ、ごめん! なんか言い草がちょっとユーモアあって面白いなって。それと自己紹介してもらって悪いと思うんだけど僕、まだこの世界では名前はないんだ。
だから今は『イズク』って名乗ってるの」
「イズクちゃんね。わかった! よろしくな!」
それにしても、イズク、ね……。
なんか日本人みたいな名前だな。
あとで二人っきりで話し合ってみるのもいいかもしれない。
もしかしたら俺と同じで転生者かもしんないしね。
「うん。ところでなにやらお取込み中だったみたいだけど、よかったら聞かせてくれないかな。なにか手伝えるかもしれない」
「そうだなー……村長。どうする?」
村長を呼ぶと俺の近くまで寄ってきて、
「リムル様、構いませんぞ……。もう敵意がないのは分かり切っておりますから。イズク殿、よろしくお願いしますぞ」
「うん。村長さん」
それから俺とイズクちゃんは村を案内されているんだけど、どうやら怪我人がいっぱいいるらしくて……話によると牙狼族にやられたらしく、唯一ネームドのリグルという奴もやられてしまったらしい。
どうやらそいつのおかげでなんとか村を防衛できていたとかで……。
うーん、死んじゃったのか。
それじゃ今生きている奴らだけでも治してやるか!
そう提案しようと思ったんだけど、
「あ、それじゃ僕が癒そうか?」
なに……?
イズクちゃん、癒しのスキルでも持っているのかい?
でも、まだどうか分からないから。
「待った、イズクちゃん。まずは俺の方から試してもいいか?」
「試すって?」
首を傾げるイズクちゃんはやはり可愛いなぁ……。
っと、呆けている場合じゃないな。
俺はすぐさまスライムボディを使って怪我人の一人に覆いかぶさって体の中に入れて回復薬をぶっかけた後に外に放り出す。
すると思った通りに怪我人であるゴブリンは目を回してはいるが完全回復していた。
「わぁ……。すごい回復力だね。なにをしたの?」
「フフフ。まだまだ内緒さ。でもこれで俺も試すことができたんで、お次はイズクちゃんの力を見せておくれよ」
「うん。いいよ」
それでイズクちゃんは足とか腕とか欠損している子
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