第六十話 朝早くからその六
[8]前話 [2]次話
「櫛を通してちゃんとして服も」
「服もなのね」
「ちゃんとした服着なさい」
今の部屋着でなくというのです。
「いいわね」
「何もかもをなのね」
「ちゃんとするの。というか千里ってお洒落しないわよん」
「してるわよ。ただ言われてみれば」
そう言われると一旦言い返してもです、私自身振り返ってどうかと思うものがあってまた言いました。
「まだね」
「お洒落してないわね」
「ええ、どうもね」
「大学生になったし。そろそろね」
「お洒落もなのね」
「しなさいね」
「お洒落ね」
そう言われてもです、私としましては。
「信者の方々からの頂きもので」
「いつも着てるわね」
「ええ、お母さんもじゃない」
このことは何よりも有り難いです、服は下着までそうなので何かと助かっています。教会も結構色々お金が必要なので。
「それは」
「だからその中でね」
「お洒落をしなさいっていうのね」
「そう、服の組み合わせとかね」
そうしたものをというのです。
「考えていきなさいね、それであの子と会う時は」
「阿波野君となのね」
「気をつけてね。というか千里って」
私にさらに言ってきました。
「いつもズボンよね」
「制服の時以外はね」
このことは私も自覚しています。
「実際にね」
「そうよね」
「だって動きやすいから」
このことは実際にです、ひのきしんの時とかは。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ