第二章 勇美と依姫の幻想郷奮闘記
第54話 虫の皇
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心に溜まっていたものを吐き出した。
「よしよし……」
それを依姫は優しく抱き止めていた。普段はこのような振る舞いは依姫はしないのだが、今回は特別である。頑張って勝てなかった勇美を心ゆくまで受け止めてあげようと想うのだった。
「えぐっ……ぐすっ……」
涙に打ちひしがれる勇美。だが、そんな最中彼女は思っていた。
『幻想郷』と真っ向勝負をした事、そして依姫が優しく抱き止めてくれている事もあり、この瞬間に心地よさを感じていたのだ。
母親に悪として叩きのめされるような怒られ方をした時のような悔しさと恨みだけしかないような涙とは違い、優しく包み込み、活力になってくれるような生命の息吹を勇美はこの瞬間受け止めていたのだった。
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