第二章 勇美と依姫の幻想郷奮闘記
第52話 おもてなしSCARLETS
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時の事なんですけどね」
そして勇美は事の詳細を説明する。
あの時は気が身体中を巡り『調子が良くなりすぎて』次の日が大変であったと。
「それで私も勇美ちゃんにセクハラまがいの事されて大変だったんですよ〜」
そう言って豊姫はニヤニヤしながら遠くを見るように語った。
「お姉様のそれは、半分故意犯ですけどね」
そう依姫が指摘する通り、豊姫は今もノースリーブワンピースにケープという出で立ちを貫き通しているのだった。
だが、かく言う依姫も巫女装束という格好を遵守しているのだが。
ここで話は戻る。要は美鈴が提案する紅魔館への宿泊は見送りするという話になるのだった。
「そうですか、少し残念ですね」
物惜しそうにする美鈴であったが、彼女はそれ以上無理強いしようとは思わなかった。恩の押し売りはエゴに近しいからである。
心機一転し、美鈴は切り出す。
「それでは、お嬢様達の元に案内しますね」
そう言って美鈴は三人を温かく迎え入れるのだった。
◇ ◇ ◇
「三人ともよく来てくれたわ、歓迎するわ」
そう言って三人を迎え入れたのは紅魔館が主たるレミリア・スカーレットであった。
そんな気品正しくするのが幼女である。そのギャップに引かれる者があった。
「こんばんわ〜、レミリアちゃ〜ん♪」
そう言ってレミリアを愛玩動物のように抱き締めるのは豊姫であった。
豊姫は、何故か先日の一件によりレミリアをいたく気に入ってしまったのだった。
「あ"あ"〜、やめんか〜、咲夜、何とかしなさい」
もみくちゃにされながらレミリアは自分の従者に助けを求める。
幸い、従順な従者である咲夜はそれに応える。
「豊姫さん!」
睨みと鋭い声の下、咲夜は豊姫に対して身構えた。
「そのポジションは私のものですわよ!」
「それも違う」
否、主の要望は正確には応えられなかったようだ。
それを聞いて豊姫は悪ノリする。
「咲夜さん、固い事言いっこ無しですよ。ここは二人で堪能すればいいじゃないですか」
「それもアリですわね♪」
「ナシだ」
私はパーティーパックじゃないわとレミリアは心の叫びをあげるが、それは最早無駄な抗いとなるのだった。
そして、しばらく二人の玩具にされた後、レミリアはようやく解放された。色々何かを失った気もするが、深く気にしてはいけないだろう。
そんないざこざがありつつも、三人をもてなす為のパーティーは滞りなく行われていったのだ。
楽しい談笑に、豪勢な料理と憩いの時間がそこには繰り広げられていった。
特に特上ロースのステーキは勇美にとって非常に喜ばしい物であったのだ。
その理由の一因は、フランドールとの戦いに多大な労力を費やした事にある。故にこの数日の勇美の身体はエネルギーを多く求めているの
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