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『外伝:紫』崩壊した世界で紫式部が来てくれたけどなにか違う
これからあたしは、動いていく
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って言ってた。
要は強いんだろう。
「がっ…や、やめろぉ!目を覚ませ!!」
と、ゴーレムに胸ぐらを捕まれいとも簡単に持ち上げられる大の男2人
それと
「1つ勘違いしておられる様子…そのメイド達は皆、自ら志願して私の奴隷となった身…正気に戻そうと思っても無駄です。」
式神ゴーレムを操られている人間だと思い込んでいる教徒達にそう解説する紫式部。
「あなた方もなってみますか?悪魔の奴隷に?」
それにしてもこの香子…ノリノリである。
「嫌だ…貴様らの誘惑になど…!」
「ではお帰りください。」
式神ゴーレムに持ち上げられた2人はそのまま彼らの元へ投げ返される。
既に教徒達の顔には恐怖の感情が刻まれていた。
それに
「じゃ…じゃあ葵も…!?」
わなわなと震える手で口元を抑えながら、元母親が恐る恐る聞く。
ノリノリな香子は待ってましたと言わんばかりに答えた。
「ええ…お母様、あなたの娘もまた自ら私の奴隷となったのです。」
「そんな…嘘…嘘よ!!」
泣いていたがより一層激しく泣き叫ぶ母親。
「ねぇ紫式部…いくらなんでもその設定はさすがに…」
「良いのです。そちらの方が諦めもついて来なくなるでしょうから。それと今回はいつもよりもう少し痛めつけましょう。」
「…怒ってる?」
「…少しばかり。」
実は以前にもこうして、朝早くから図書館の前にて大声でデモをすることは何度かあった。
そのたびに追い返してはいるのだが後日懲りずにやってくるのだ。
あたしは強めに言って追い返し、たまーに蹴飛ばす程度だが香子も香子でかなり鬱憤が溜まっていたんだろう。
そして蓄積された怒りとかそういったものは今日ついに大爆発。
式神ゴーレムを使役して徹底的に追い出すことに至ったのだ。
「去りなさい人間。あなた程度のような虫けらが、悪魔にかなうと思うなど実に愚か!身の程を知りなさい!!」
しかもノリノリで。
「…ねぇ香子。」
「なんでしょうか?」
「…楽しい?」
「…少しばかり。」
そうしている内にも式神ゴーレムは教徒達を追い払っていく。
さて、それじゃああたしも母親にトドメを刺そう。
「母さん。」
「…!」
泣き崩れた母親に優しく声をかける。
ハッと顔を上げた母親。その感情には僅かな希望を抱いているのが分かった。
娘が戻ってきてくれるかもしれない。
多分、そう思ってるんだろう。
でも違う。
「ごめんね。あたしと紫式部…もうこういう関係だから。」
トドメを刺す、とは言った。
でもそれは物理的にじゃない。精神的にだ。
「…!!」
悪魔ムーブノリノリだった香子を抱き寄せ、そのままキスをする。
「…!!」
母親にとっ
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