第101話
[4/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ーレンツは溜息を吐き、真剣な表情で呟いたクロードの意見に頷いたイングリットは静かな表情でアルフィンを思い浮かべた。
「そうだな…………ならば我々はせめて連中の中から一人でも多くかつ少しでも速く投降者が出るようにこの戦いをさっさと終わらせてやろうじゃないか。クロード、まずは皇女殿下がどんな気持ちを抱いて僕達と共に戦っているかを理解しようともしないあの愚かな司令官をこの世から退場させてやれ。」
「了解。――――――そらよっと!」
イングリットの言葉に頷いた後に指示をしたローレンツに指示に頷いたクロードは自分の傍にあったレヴォリューションの甲板に防衛戦用に備え付けているスコープ付きのボウガンで司令官に狙いを定めた後ボウガンから矢を放った。すると放たれた矢は司令官の額に刺さった!
〜トリスタ街道〜
「え――――――い、一体何が起こっ……」
額に矢が突き刺さった司令官は呆然とした表情を浮かべながら絶命して地面に倒れ
「し、司令――――――ッ!?」
「”矢”という事は……”弓矢の狙撃”だと!?一体どこから”狙撃”したんだ……!?」
司令官の突然の死を見た正規軍は混乱していた。
「――――――今だ!総員、突撃開始!」
「側面から敵陣に食らいついて敵陣を混乱に陥れろ!」
「地上戦の”華”たる騎馬隊の底力、”黄金軍馬”を掲げる敵軍に思い知らせてやれ!!」
「オオオォォォォォォ――――――ッ!!」
「な――――――」
「側面から騎馬隊による奇襲だと!?」
その時ディミトリ、ドゥドゥー、フェルディナントが号令をかけて敵陣の側面から敵陣に向かって突撃し、ディミトリ達の奇襲に気づいた正規軍は驚いた。
「クロード隊、出陣!ローレンツ隊とイングリット隊と連携して敵軍の空挺部隊を殲滅するぞ!」
「ローレンツ隊、出陣!”空の王者”の異名にかけて戦場の空を僕達で制してやれ!!」
「イングリット隊、出陣ます!皇女の身でありながら祖国に降伏を呼び掛けたアルフィン皇女殿下の想いを無下にした愚か者達にその愚かさを思い知らせなさい!」
「イエス・サー(マム)!!」
更に甲板に待機していた飛行部隊も次々と空へと舞い上がって敵陣の空挺部隊へと向かった。
「総員、近接戦用意――――――突撃。」
「第1騎馬隊〜第10騎馬隊、突撃開始!灰獅子隊と連携し、敵陣を殲滅しなさい。ただし、降伏を申し出れば即座に攻撃を中止し、武装解除並びに捕縛に留めなさい!」
「オオオォォォォォォ――――――ッ!!」
更にメンフィル帝国軍本陣からも機甲師団と半数の騎馬部隊がシェラとセシリアの指示によって敵陣への突撃を開始した。一方ディミトリ達とク
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ