第101話
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ーションから聞こえてきたアルフィンの声を聴いた正規軍はそれぞれ血相を変えた。
「この戦争に”大義”等最初から存在していません!お父様――――――ユーゲント三世の銃撃事件も、アルスター襲撃事件も全てオズボーン宰相達エレボニア帝国政府の謀によるものである事はアルノールの名において証明します!オズボーン宰相達はお父様が倒れられた後わたくし達アルノール家の者達に相談もせずに戦争する事を決めた挙句”焦土作戦”という内戦で傷ついた自国の民達に更に追い打ちをするというあまりにも許されざる暴挙を行いました。わたくし達アルノール皇家はメンフィル帝国もそうですが、クロスベル帝国との和解を心から望み、また冤罪を押し付けたリベール王国にも帝国政府のあまりにも愚かな所業を謝罪し、償いをする事を心から望んでいます!貴方達が真にエレボニアを思うならば今すぐメンフィル帝国軍に降伏し、トリスタを引き渡しなさい!」
「お、皇女殿下……」
「ううっ……」
レヴォリューションから聞こえるアルフィンの意志と指示を聞いた正規軍は士気を下げたり、複雑そうな表情を浮かべていたりしていた。
「―――狼狽えるな、兵達よ!ヴァイスラント新生軍――――――反逆者達を率いる立場となり、憎きメンフィルに尻尾を振る皇女殿下は今のエレボニアにとっては”裏切者”だ!我等は帝国軍人として、帝国を守る為に、そして皇帝陛下への忠義を捧げる為にも例え相手が皇女殿下であろうと討ち取るのだ!!」
「し、司令!?」
「い、幾ら何でも皇女殿下を討つ事は皇帝陛下を始めとしたアルノール皇家の方々の怒りを買うのでは……!?」
「そ、それに皇女殿下は内戦終結に大きく貢献された方ですよ……!?そのような人物を皇家の方々の許可もなく討つ事はあまりにも……!」
”呪い”による瘴気に包まれていた司令官は憎悪の表情を浮かべてレヴォリューションを睨んで軍人達に指示をし、軍人達は司令官の指示に困惑していた。
〜レヴォリューション・甲板〜
「やれやれ……やはり、リィンやレン皇女殿下が想定していた通り、自国の皇女の主張を聞いてもなお降伏をする意思はなさそうだな。」
「仮にも”至宝”と呼ばれて慕われていて、しかも内戦の終結に大きく貢献した名声もある自国の皇女を躊躇う事なく”討つ”事を指示できるなんて、あれが例の”呪い”による効果なのか?だとしたら話に聞いていた以上にヤバい存在のようだな、”巨イナル黄昏の呪い”は。」
「ええ……そしてそれを理解していてもなお、降伏を呼びかけるアルフィン皇女殿下には脱帽するわね。」
一方甲板に飛行できる騎獣に跨った騎士達が集結していつでも戦場の上空に飛び立てるように待機している中、甲板から状況を見下ろしていたロ
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