第四部
Dブロック 2
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無理もないことだろう。
直ぐに【氣死快清】を発動した焔が緑の光を放って傷を塞ぎ、失った左腕も再生させるが紫闇は邪魔をしない。
互いの違いを解らせる為には焔が完全に近い状態で居る方が良いからだ。
「今の俺は焔の想定より何倍も強いぞ」
焔は既にそれを痛感していた。
自分が負けてしまうことも。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
(これは真眼を使っただけじゃ埋まらない程に差が着いてしまってるね。基礎能力と体術の差は技術でカバーできるけど、異能や【超能力】に加えて真眼まで使われてしまったらまるで勝ち目が無いじゃないか)
焔は紫闇に合格判定を出す。
彼は自分の弟子を卒業だ。
後は独立してやっていけば良い。
しかし試合を棄権することは紫闇が納得できないだろうし焔も不完全燃焼だろう。
だから続けることにした。
絶対に負けると理解していても。
どんなにぶざまを晒しても。
この試合を納得するまで投げたくない。
師匠として最後の勤めだ。
「諦め悪いのが黒鋼さ」
「知ってるよ。だから手は抜けない」
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