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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
第二百八十四話 テストが終わってその一

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                第二百八十四話  テストが終わって
 遂にテスト最終日となって僕は八条荘を出る時に畑中さんに言われた。
「今日で、ですね」
「はい、もうです」
 僕も畑中さんに応えた。
「終わりです」
「そうですね」
「まだ二学期はありますけれど」
 それでもだ。
「これで二学期は事実上終わりですね」
「そうしたお気持ちになりますね」
「そうなんですよね」
「そうですね、ただ」
「ただ?」
「まだです」
 畑中さんは僕にこうお話してくれた。
「二学期は続きます」
「それはありますね」
「はい、それに十二月になって」
 それでというのだ。
「かなり寒くなってきたので」
「健康にもですね」
「注意して下さい」
「テストが終わると気が抜けますしね」
「はい、それにずっと頑張ってこられましたね」
「テスト勉強に」
「それで体力も落ちているので」 
 このこともあるからだというのだ。
「ですから余計にです」
「健康には気をつけることですね」
「勝って兜の緒を締めよといいますが」
「終わったと思った時こそですね」
「危ないので」
 だからだというのだ。
「気をつけて下さい」
「わかりました」
「今日はよく寝られて」
「そしてですね」
「休まれて下さい」
 よく寝てというのだ。
「そうされて下さい」
「そうします、今日はお酒も」
 これもだ。
「飲まない様にします」
「そうされますか」
「お酒も身体を疲れさせますし」
 それでだ。
「気をつけます」
「そうしますね」
「はい、では」
「それではですね」
「お酒を飲まないで」
 今晩はだ。
「もうゆっくり寝ます」
「それでは、ですが」
「ですが?」
「何でも下宿されている方々は」
「ああ、皆さんは」
 香織さん達のことに他ならない。
「今晩は」
「よく飲まれて」
 そしてというのだ。
「召し上がられるそうです」
「打ち上げですね」
「テストの」
「そうですか」
「はい、そして」
 僕にさらにお話してくれた。
「楽しまれるとか」
「そうですか」
「義和様はそちらには」
「今お話した通りに」
 こう畑中さんに返した。
「もうです」
「飲まれないですか」
「はい」
 まさにとだ、僕はまた答えた。
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