第二幕その九
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「少なくとも学問的には問題ありません」
「学問的にはですか」
「中にはそれでも納得せずにです」
「行動に移す人もいますね」
「最近動物保護団体やヴィーガンの人達でも目立ちますね」
先生は田中さんに曇ったお顔でさらにお話しました。
「発言だけでなく行動も極端なものになる人が」
「テロさえ行いますね」
「そうした人もいて」
それでというのです。
「気をつけないといけないです」
「こうした人達にはですか」
「もう法律そして警察の問題です」
「学問ではなく」
「はい、世の中話し合いが通じない人もです」
とても無念そうにです、先生は言いました。
「いるので」
「今お話している様に」
「そうした人達にはです」
「法律や警察ですね」
「幾ら正しいと自分が思っていても」
そうであってもというのです。
「それが正しいとは限らず暴走すれば」
「それで、ですか」
「もう正しくないのですから」
暴走した時点でというのです。
「ですから」
「暴走し行動に出る人にはですね」
「残念ですが学問での話し合いではなく」
「法律や警察ですね」
「そうしたもので対処するしかないです」
「そうですか」
「僕は暴力は否定しています」
それは断じてです。
「ですから暴力に訴える人もです」
「否定していて」
「その暴力も振るわせない様にして若し振るえば」
その時はというのです。
「暴力で対するのではなくです」
「法律ですか」
「そして警察で対処すべきと考えています」
「そういうことですね」
「若し暴走しても正しいことをしている人がいるとすれば」
今度はです、先生は悲しいお顔になって言いました。
「もうその人は正しくなく」
「間違っていますか」
「そうです、邪悪になっているかも知れません」
正しいどころかというのです。
「そこに品性がなく自分と意見が違う相手を全否定するなら」
「もう、ですね」
「邪悪な何かになっている可能性がより高いです」
「そしてその何かがですか」
「極端な行動に出ることもです」
「有り得ますか」
「はい」
実際にというのです。
「僕はそうした人達にならない様に心掛けているつもりです」
「否定されていますね」
「そうです、ですから動物園や水族館についても」
「あっていいとですね」
「考えています、否定している人達はおおむねです」
「先生が今言われたことがわかっていない」
「そうした人達で容易に極論に向かい」
そしてというのです。
「声高に主張しますが」
「論理的、学問的に反論をし」
「それでも無理な時や法律や警察です」
「そうしたもので対処すればいいですね」
「警察は法律でコントロールされていますね」
「日本では特に」
「だ
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