暁 〜小説投稿サイト〜
X Dimensions SoldierS Re: Xros Rays
古里炎真・コズモルート
第4話B 白き星光と漆黒の竜戦士の出会い!復活のブラックウォーグレイモン
[6/10]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
死者、元の形に戻るだけだ……今さら死を恐れる必要は無いな……)」


クロアグモンは内心自虐的な笑みを浮かべながら、迫り来る死を受け入れようとしていた……その時。


なのは「だめええええっ!!」

クロアグモン「っ! なのは!?」


クロアグモンに言われた通り逃げていた筈のなのはがやって来て、倒れているクロアグモンを庇うように両手を広げて立っていた。


クロアグモン「な、何故戻って来た!? そこにいたら俺と一緒に奴に殺されるぞ!」

なのは「うん、わかってるよ……でも、私はクロアグモンを見捨てて逃げるなんてできない! クロアグモンはもう私の大事な『友達』なんだから!」

クロアグモン「っ! と、友達……?」


クロアグモンはなのはの『友達』と言う言葉に胸が温かくなるのを感じるが、何故自身がなのはの友達なのかが理解できずにいた。


クロアグモン「な、何故だ、俺はさっきお前を傷付けるようなことを言った奴だぞ……?」

なのは「うん、クロアグモンに足手纏いって言われて正直ショックだったよ……でも、それはクロアグモンが私を逃がそうと敢えて厳しく言ってくれたんだって、わかってるから……そんな優しいクロアグモンを放って逃げるなんて、私にはできないよ……」

クロアグモン「や、優しい……? 俺が……?」


クロアグモンは自身を優しいと言うなのはの言葉を信じられないとばかりに驚きの表情を浮かべるが、それとは別で胸の奥が……心が温かく満たされて行くのを感じていた。

しかし、なのはとクロアグモンの間に流れる温かな空気に関係無く……


コアドラモン(青)「ギャオオオオオオッ!!!」


怒り狂うコアドラモン(青)はなのはとクロアグモンに向けてブルーフレアブレスを無情にも放つ。

先程よりも巨大な青い炎が刻一刻となのはとクロアグモンに迫りつつあった。


クロアグモン「くっ! なのは、お前だけでも逃げろ! 早く!」

なのは「同じことを何度も言わせないで! 私はクロアグモンを見捨てない! 逃げるなら一緒だよ! だから生きるのを諦めないで!」

クロアグモン「っ! なのは……」


コアドラモン(青)のブルーフレアブレスはすぐそこまで迫っている中、なのはは怪我で動けないクロアグモンを抱き抱え、懸命に逃げようとしていた。

一方、クロアグモンは自身を助けようとするなのはに対し、ある『想い』が芽生えつつあった。

それは……


クロアグモン(力が、欲しい……なのはを……彼女を守る為の力が欲しい!)


『なのはを守りたい』と言う、かつて自身と戦い、生きる意味を教えてくれたパートナーデジモンに似た想いであった。

そんなクロアグモンの想いに呼応する
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ