日常の一時
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げるなど……!」
「ストーカーまがいな行為をしてるお前には言われたくないな。知ってるか、お前の行為は護衛の範疇超えてるってこと」
「煩い…っ!私の仕事は護衛だ!ご自宅の監視も……」
「含まれねぇよヴァカかテメェ」
呆れた声で俺は言うと、ビリッ!と破れた音がし、周りの空間が歪む。
「さて……困った奴にはお仕置きしないと…だな?」
俺は右眼を赤く輝かせながら言う。
「バカめ…街区で戦闘しようにも、犯罪防止コードが働いて…!」
ビュッ!と風切り音が響き、クラディールの言葉は遮られた。
「あがあ…っ!!」
クラディールは地面を転がり、驚いた表情でこちらを見る。
「悪いな……俺だけはどうやらその枷が無くてな……悪いけど、手加減はしてるんだ、ミスったら…ごめんな?」
悪魔のような微笑みで言うと、クラディールはガタガタと震え___気絶した。
「……やれやれ…いいぞ」
俺が合図すると、歪みが収まり、中心には結晶が転がっていた。それを金髪の男が拾い、俺に投げ渡す。
「……お前な、貴重な実験用アイテムをホイホイと…しかもそれドッキリアイテムだろ…」
俺はくすんだ結晶アイテムを受け取ると、ポーチの中に放り込む。
「良いだろ。お仕置きにはもってこいだ」
先程のアイテムは、《幻想の霧》。空間を歪ませて相手に嘘を見せるフェイクアイテムだ。まぁ、実験用アイテムだったのだが、後で仲間に怒られるのは仕方ないだろう。
「さて……宛先は血盟騎士団宛か…メンドクセェ……」
「まぁ、流石にこれは見過ごせないか。俺が連れて行っておこう」
金髪の男が結晶を持ち、クラディールを肩に担ぐ。
「相棒、これは一つ貸しにしておくぞ。後で何かしら返してもらうからな」
「アスナの飯で貸し借りにナシにしてほしいけどなぁ……」
苦笑しながら言うと、男は「転移、グランザム」といい、転移していった。
俺はそれを見届けると、タバコを取り出して一服すると、アスナの部屋へと戻っていった。
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