第二幕その四
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「独特のね」
「いつも即興で歌ってるけれど」
「その即興の歌がね」
それがというのです。
「また独特でね」
「あたしだけの歌っていうのね」
「そう思うわ」
「他の人にはあたしみたいな歌は作れないの」
「作詞も作曲もね」
その両方共、というのです。
「とてもね」
「そういえばね」
ここで、でした。ジョージは。
ふと自分の携帯、オズの国用のそれを出して動画を出しました。それはつぎはぎ娘が配信している動画で。
踊ると一緒に歌っています、そのぬいぐるみの身体ならではの動きと独特な歌を恵梨香達と一緒に観つつ五人でお話するのでした。
「他の人にはね」
「真似出来ない動きよね」
「筋肉も骨もない動きよ」
「僕達には絶対に無理だよ」
「こんな踊り踊れないよ」
五人で言います、恵梨香だけでなくナターシャ、神宝、カルロスも言うことでした。
「とてもね」
「跳んだり跳ねたりでね」
「背中も普通に二つになる位曲がるし」
「何回転もしても目が回らないし」
「絶対に出来ないよ、歌も」
こちらもというのです。
「ちょっと以上に」
「独特よね」
「何でもないことをその場で歌にして」
「曲もその都度違うし」
「これもちょっとね」
「あたしはあたしの思うままに踊って歌ってるのよ」
つぎはぎ娘が言うにはそうなのです。
「ただそれだけよ」
「いや、それだけのことがね」
「他の誰にも出来ないのよ」
「踊りは言うまでもなくて」
「歌もね」
「ちょっとやそっとどころじゃなくて」
「君の才能だね」
トトが言うにはでした。
「もうこれは」
「あれっ、才能なの」
「そうだよ」
まさにというのです。
「君のそれはね」
「そうなの」
「だから動画の視聴数も凄いよ」
トトはこちらのお話もしました。
「普通に何十万も観られてるね」
「沢山の人が観てくれることは嬉しいわ」
つぎはぎ娘にしてもです。
「そのことはね」
「そうだね、けれどそれを自慢しないね」
「自慢?嬉しいけれど」
沢山の人が自分の動画を観てくれてです、つぎはぎ娘も嬉しいです。ですがそれでもとトトに答えます。
「自慢することはね」
「ないっていうんだ」
「特にね」
これといってというのです。
「だってあたしは踊って歌ってね」
「それを観てくれたら」
「沢山だったらそれで満足だから」
それでというのです。
「自慢はね」
「しないんだね」
「そうよ、また後で動画あげるけれど」
「その動画を沢山の人が観てくれたら」
「それでいいわ」
満足だというのです。
「それでね」
「そうなんだね」
「あんたも観るでしょ」
「ドロシ−に見せてもらうよ」
「ドロシーのスマホでなのね」
「そ
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